月版ロミジュリ感想・15

2020-12-14月組公演感想,月組

●みりおロミオがロレンス神父に「甘ったれたボンボンのお前が」とからかわれるところ。

なまじみりおロミオがしっかりしてる雰囲気なだけに、ロレンス神父は甘えられる数少ない大人だったんだろうなと思う。
ロレンス神父を前にしてのロミオはたしかに子猫のようであったから。
恋をして、解き放たれて、子供のような心に戻っただけではないのだろう。

結婚式だけでなく、あらゆる人生の岐路に立つたびに彼のもとへ行く。
あるときは教えを請いに、あるときは甘ったれるために。

そういう濃密な関係性がみえた。

●「マブの女王」のところでマーキューシオにキスされてぐだぐだになって顔がイッちゃってる娘役さんがおもしろい。
男の子に顔をぺちペちされて我にかえる小芝居も楽しいな。

●「キレイは汚い」のところで乳母にキスさせられて「もう1回」と指を立ててるあーさが笑える。
相手の女の子に頬を張られてるのにヘラヘラしてるし。

●イメージ的に、青チームは少年マンガ(ジャンプとか)で赤チームは16才以上を対象とした少女マンガ(具体的にはなんだろう……バリバリに恋愛色強めなやつ)って感じ。

●マーさんは中指立てすぎだと思う(笑)。

●霊廟のシーンで、ロミオの亡骸を見つけて駆け寄り、モンタギュー卿の支えを拒否するモンタギュー夫人の動きはすごく胸を突かれる。

●赤チームの人たちはみな元々ジュリエットは亡くなっていると思っていたわけで、それなのに今更(?)ジュリエットの死に嘆いているのがよくわからない。

「毒薬で死んだのではなく自ら胸を突いて亡くなった → 実は生きていたが、ロミオと心中した」と瞬時に理解したのだろうか。
頭の回転早いなー。

●両家の母親が「罪びと」を歌ってるかなり早い段階でほぼ和解しちゃってた両チームの娘役さんたちがいたのだが、いくらなんでも早くないかと言いたくなった。
物わかりよすぎだよー…。

引き裂かれてた恋人たち(今回で言えばるうとゆりあ)が駆けよって互いの気持ちを通わせるのが両家の若者たちの和解のはじめであるくらいのほうがいいと思うんだ。

●亡くなったあとの2人のデュエダンで、ジュリエットが投げキッスをして、ロミオが撃ち抜かれたように「ずがーん!」な動きをしながら受け止めるのが好きだ。
かわぇぇぇぇ (*´∇`*)

●フィナーレナンバーで娘役ダンスのときのゆめちゃんのショートヅラが好きです。かっわいい。
ていうか私ショートヅラに弱いな。

芝居で青チームの娘をやってるところも好き。やっぱり上手いなぁと思う。
動きに華があるのかなんか目につくし、感情が伝わりやすい表現をしてくる。
カツラもかわいい。
(しかしプログラムの写真はどうしたこったい…。唇がピグモンだ)

●まさちゃぴデュエダンで銀橋に出てくるところ。
上手銀橋でまさおの「行くよ?」みたいな視線にうなずくちゃぴがかわいすぎた。

まだコンビを組んで間もない2人だけど、2人で信頼関係を育んでる最中です! な感じがすごくまっすぐで青春してて愛おしいのだ。

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