『ダンサセレナータ』感想・3
すずみんのオープニングの歌がすごく好きだ。
コロちゃんのカゲソロに乗るようにして、舞台奥から歌いながら登場する。
舞台の雰囲気にすごく合ってる。
ジョゼはアンジェリータ(=れみちゃん)に邪険にされてもちゃんとくいついていく。
ケガをしたアンジェリータの世話をきっちり焼く。
すずみんの演技はあったかい。
ジョゼの懐の広さは、すずみんにあてがきしてるのだろうか。
物語のきっかけとなるのがこのジョゼ。
クラブを管理し、主人公たちを呼び寄せ――つまり、ずっと思い出を大切にしてきたというあたりが、宝塚を愛していると言い続けてきた彼女とかぶる。
アンジェリータ=れみちゃんの役どころは「オー11」のダイアナに近い。
元々クラブのスターで、新しくやってきたねねちゃんにセンターを奪われるかもしれない、というあたり。
そして現在センターをつとめている自負と気の強さもダイアナとかぶる。
もちろん、ダイアナとは違う役づくりだ。
あんなにコミカライズされてないし、リアルな女の生々しい感じは今回のほうが強い。
ねっとりしている。
けれど性格が悪いわけじゃない。
気が強くてはっきり物を口にするけれど、クラブのことを誰よりも考えている1人が彼女だ。
けがをして、モニカを責めるのは自分が舞台に立てなくなったからじゃない。モニカが真剣じゃないから。
「大人の女の味は、あんな子に出せやしないのよ」
というセリフはなんか怖かったです。
れれれれれみ様…! とブルブルしました。
かっけぇぇぇ、という痺れも含めて。
センターで踊りまくるれみちゃんは美しくかっこよかった。
女役としての華と迫力があった。
娘役のトップという意味でのセンターはなかったけれど、別格娘2みたいな位置だからこその自在さがあったと思う。
娘1になれなかったのは勿体ないようであり、彼女を生かす最大のポイントのようであり……きっと結論は出ないでしょう。
でも彼女のような素敵な娘役がいたことに拍手を送りたい。
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