『歌劇』2012年6月号・2

歌劇・グラフ

●公一氏のページに気がかりなことが書かれている。

「そして今後も、現体制での月組大劇場公演で、相応しい作品があれば役替わり公演を行いたいと思っている。」

ここでは役替わりがどのような形で行われるかについて言及されていないが、トップと準トップの役替わりはもうやめていただきたい。

まず、トップというものが代替可能な「安いもの」になってしまう。
トップを「戴く」――組子もファンも、誰もが仰ぎ見るかたちでピラミッドが作られているのに、それが崩れてしまう。

それに、主演にしろ2番手にしろ、元々与えられる役が大きいのだ。それを1つ演じるだけで大変なはず。
ましてや2つとなれば、負担は相当なものだ。
舞台に出るまでの練習も2役分必要だし、心理的な負荷もそうとうだろう。

ただでさえトップは舞台以外にも仕事があって、みな痩せていくのだ。

もし役替わりが必要であるなら、3番手以下新公卒業済みあたりのいくらかは負担の少ない人でやってほしい。

●植爺の作品や人事その他に関する発言は嫌いだが、送る言葉はすごくいいことを書く。
感動するやら腹が立つやら、言葉を素直に受け取ることができなくて、大変である。

・ハッチさんのゆうひさんを送る言葉は、詩的な部分とくだけた部分の振れ幅がすげーや。

・すみ花を送るミキティの言葉は面白かった。
音校文化祭のときから舞台あらし並のすさまじさをほこっていたのか。

●えと文のじゅりあ様の自画像が友蔵っぽい。

・れんたさんの描く「まりやのキメ顔」に超笑った。

●「組レポ。」にて、蘭寿さんのやりたい「大恋愛物!!!!!」の具体的内容が明らかになった。

ヨーロッパ王室の許されざる恋(軍服とドレスのコスチューム)、スペイン物で様々な困難の果てに掴む愛(スパニッシュダンスが絡む)―――って、『ドン・カルロス』をやりゃーいいんじゃないだろうか。
スパニッシュダンスだけ追加して。

・ちゃぴのやりたいジブリ作品「もののけ姫」は似合いそうである。

・えりたんのチャラい回答と、キムラさんの強すぎる発言も面白かった。
そしてきゃびいもキムラさんは「彼」扱いなんだなぁ。

●楽屋日記のひなとあすくんの話は、年上彼女の面倒をみる年下彼氏のようだ。
が、ひな的にはおばあちゃんのつもりだったのか。惜しい。

1