98期生文化祭をみたんだ・4

文化祭,音楽学校

文化祭は本科生の日本舞踊からスタートする。
娘役のソロ歌唱が2人(有沙・麗)、男役のソロ舞踊が1人(彩波)、その他はコーラスと群舞で出来てたっけな。

扇がつぎつぎ翻る様子は美しく壮麗でした。
銀の波が見事。ユニゾンの美ですね。

このあと予科生のコーラスがあり、その後本科生による歌にうつる。

クラシックヴォーカルは幕前で。
男役2名によるソロです。

はじめに出てきた「衣装をつけろ」を歌った人はもちろん上手いんだろうけど緊張が伝わってきました。(瑠風)
トップバッターは大変だ。

2人目の人は「誰も寝てはならぬ」を歌う。ドラマティックで物語が伝わるような歌い方。(周旺)
すごくよかったです。いい声だし。
ただ体格がずいぶんよろしかったような…。大丈夫なのか、ラインダンス。

幕が上がりポピュラーヴォーカル。宝塚の芝居やショーでおなじみの歌が、ソロやデュエットで歌い継ぎがなされる。
「あーこの歌しってるー」とか「この曲好き」とか思うばかりで個人個人の記憶はあまりないんですが(前に書いたTさんに目が釘付けだったせいでもある)、「ヴィエント デ ブエノスアイレス」を歌った娘役さんはいいなと思いました。(小春乃)
あいさつの日程からして98期の次席なのかな。プログラムをみると、愛くるしい顔をしてます。

2幕の感想は前に書いたので、残る3幕のダンス・コンサートについて。

ジャズダンス、バレエ、モダンバレエ、タップダンスなどが披露されます。

最初のジャズダンスは男役でもレオタードにタイツ。
このレオタードが襟付きのいかにも「男役です!」な感のあるものから、襟ぐりや背中がフェミニンでかわいらしいものまでさまざま。
髪型はもちろん舞台上での性別を意識したものなので、男役があんまりかわいらしいレオタードを着ると……脳が拒否反応を起こします。
「これは文化祭だから」「あくまで発表会だから」と呪文(?)を唱えます。

終盤のバレエでも、バレエの成績がよいのだろう男役4人が黒いチュチュを着用して前方で踊ります。
なんだか不思議な光景です。(七輝・瑠風・天華・暁)

歌といいダンスといい、男役がはっきりと前に出されていた印象。
男役>>娘役 という宝塚での力関係を反映したものなのか、成績上位者が男役に固まってるのかはわかりません。
なんとなく前者のような気はしますが。

最後はタップダンス。
踊りがいったん途切れ、成績上位者のあいさつがある。
その後再びタップが踏まれる中を幕が下ろされます。

『文化祭』はふしぎな演目でした。
宝塚であって宝塚でない。

いろんな意味で興味深く面白かったです。

彼女らの中からスターが出てくるんですね。
これからどんなふうに花開いてくれるのでしょうか。楽しみです。
数年後にみたら「あ、●●さんがこんなところにいる!」「○○さんって昔からこういう扱いだったのね」などとより楽しめることでしょう。

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