『インフィニティ』感想・9

雪組

ようやく感想を書き終わりそうです。

下級生や娘役に詳しくないし、顔の見わけがほんとに苦手なので「今歌ってるの誰…?」と思うこともしばしば。
あとからプログラムを見返してもあんまりわかるように書かれてない。
(歌ってる人の名前は役名に(歌)とか(A)とかつけてほしい)

ひたすら「字幕欲しい…」と思ってました。
スカステで流れるときに期待です。

今さらながら思ったんですが、前に書いたフィリピンの場面について。

蝶(男)が翔くんで花(女)がレオくん。
蝶は花に魅せられ、最後は花に捕らわれる――というストーリーになっていたように思うんですが、これをオギーがやったら「人間の業」まで描きだすような、激重なものになってしまうんでしょうね。
『タランテラ!』の「ラプラタ河」の場面みたいに。
(蜘蛛のコムさんが蝶のマコちゃんを食べちゃうのよー)

そういう重さがなく、きれいに終われるあたりが稲葉センセイの健康的なところだし、いいところだと思う。
私はオギー好きだし重いのも大好きだけど、みんながみんなえぐいのばかりじゃ疲れちゃうしねぇ…。
(しかし私はいつまでオギーオギーと言い続けるのか…)

さて、話はかわって韓国の場面ではK-POP風の歌が入る。
(芸能関係に詳しくないので、実際にあるK-POPなのかどうかわからない…)

きんぐ・まなはる・あすの3人。
若手の推しの子でーす、この子たちの顔を覚えてねー、という感じの使い方。
こういうのにあすくんが入ってると嬉しい。やっぱり歌もうまいし。

キラキラしてます。
キラキラとギラギラの境目にいる人もいますが、そういうのも大好きです。

そして場面は日本へ。

この辺、記憶がごちゃごちゃしていて順番など定かじゃないのですが――、

娘役(あゆちゃんだっけな)が日本の歌を歌ってた記憶がある。

あと「荒城の月」が流れてた覚えがある。

それと和太鼓が入ってたような。
つい『アジアン・ウィンズ!』の三味線ボレロを思い出して身構えたが、昆布踊りはなくてまっとうすぎるほどにまっとうな男役ダンスだった。

感動したのがまっつの黒燕尾。
飾りのない黒燕尾で、その姿の端正さといったらなかった。

立ってるだけでひたすらに美しいんだ。
84期生、当年もって研14。
音楽学校時代も含めると16年を男役として生きることに費やしてきたんだ。
その集積をみているかのような姿だった。

私のばあい、美しいもの、感動するものをみると「なにがどうなって誰がどうしてた」ということがすっぽ抜けて、ただそのときの感情だけが残る。
だからこの場面の記憶もろくになくて、ただ「美しかったな」とか「なんかすごかったな」とか…、そういう感覚しか覚えていない。

でもその記憶の残り香が私を充たす。
幸せにする。

いいものを見れてよかった。

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雪組

Posted by hanazononiyukigamau