『FEMALE』感想・3
次の場面では、恋人同士かなにかのような佐藤さんとヤンさんの仲を引き裂く女として真波さんが登場する。
男は後から登場した女に誘惑され、2人の女は争う。
ヤンさんが佐藤さんに平手打ちされ、佐藤さんは舞台を去る。
※ぶったのは佐藤さんではなくヤンさんのほうだそうです。
記憶違いを起こしていたようです。すいません。※
2人のやりとりをみていた真波さんが「あらお気の毒ぅ~」って顔をしながら笑いをこらえきれない様子をみせる。
2人がいなくなってから「あの女、殴られてた。超笑える。」みたいな感じで平手打ちを1人で再現してるところが怖かったです。
うわ、ヤな女! ていうか、これを舞台でやるか!
平手打ちを再現してこみ上げる笑いをこらえられない様子とかはえげつないんだけど、やってる真波さん自体はやっぱり超かわいいんです。
黒くとがった耳ととがったしっぽが見えました。
小悪魔というよりはドキンちゃん系。
そんでここでも真波さんのソロ。ポップでキュートな曲。
こっちのほうは『麗人』よりマシだったと思う。
このときの真波さんがまたキレイな女性の格好をしててねぇ…。
赤のドレスでした。髪に飾りもつけてたかな。
なんとなく男らしさも消えてないしやってることはえげつないけど(笑)それでも見とれました。
でも芝居の終わりに夢から覚めた真波さんは、現実世界のヤンさんと佐藤さんが仲よさげにしていることにショックを受けている。
「え、あの状況はなんだったの? ちょ、平手打ち、平手打ちしてたじゃないの!」 とばかりに目を見開いて動揺している。
夢の中のシーンでは1人の男をめぐっての女の争いにみえたけれど、実際はヤンさんをめぐっての争いだったのか。
独占欲と嫉妬ゆえに2人の仲を引き裂きたいと思い、それが成功したことで喜んでいたのか?
本命はヤンさんだったの?
でもこの3人でさきほどの歌(真波さんがドキンちゃん系のやつ)と踊りをやるんだからわかるようなわかんないような。
いや、でも楽しかったですよ。
ヤンさんとのツーショット写真をもらってきゃあきゃあしてる女子大生ふう真波さんはやっぱりかわいい。
休憩なしでActⅡへ。
この場は東日本大震災の鎮魂。
谷川俊太郎の詩を朗読してくれました。
「生きる」。
ロウソクの灯りの中、床に座ったヤンさんから静かに、だけれども力強い言葉が発せられる。
災害に見舞われて命を亡くした方たちへの鎮魂と、今生きている人たちの責務と、命の尊さと、生きていることの意味を問うようであり、伝えるようであり、また、ただひたすらにいとおしんでいるようでもある。
真波さんは退団作『ロジェ』の最後の場面の歌を歌う。
これは泣くしかないよなぁ。
宝塚時代の真波さんを思いだして。
詞にも泣く。
ほんのたまさかの偶然の出会いを大切にできるということは、人生を慈しめるということだ。
そして、真波さんとファンの出会いもきっと偶然のこと。
それを大切な素晴らしいことだと言われているかのようで、泣く。
拍手はたえまなく、カーテンコールは何度も起こった。
出演者は静かに礼をくりかえす。
会場はあたたかさに満ちていた。
ディスカッション
コメント一覧
ゆきたろさま
初めまして。安寿さんのファンです。
ご感想1から3まで楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
ところで
ひっぱたいたのは佐藤さんではなく、ヤンさんです。
ですから真波さんはそんなイヤな女の子じゃなかったです。とてもお茶目で可愛かったです。
気になりましたので書き込みさせていただきました。
私も気になってました。(^^;
いやーな女でも、お茶目な女でも、そらちゃんは「憎めない」可愛さでしたけどね。
私はそらちゃんのファンですが、そらちゃんが目の前で男の人をひっぱたいたら、
「きゃー!かっこいい」とにんまり顔を隠せないです。
憧れの女性へのそんないじらしい(笑)心理をよく出してたと思いました。(*^^*)
>なずな さま
すいません、いつの間にか記憶がねじ曲がっていたようです。
記憶違いがときおりあるので、こういうふうに教えていただけてありがたいです。
>あかね さま
真波さん私も好きですよー。なんなんでしょうねあの可愛さは…。
9月のメイシアター公演も行ってきます。