『灼熱の彼方』オデュセウス編感想・1
雪組バウ『灼熱の彼方』オデュセウス編の7月10日14時半公演を観てきました。
主演が咲奈でヒロインが夢華さんのほうね。
ちなみにもう一つの「コモドゥス編」のほうは観る予定がありません。
観ないのはたんに時間とお金の都合で、なぜコモドゥス編ではなくオデュセウス編を観たのかについてはさしたる理由はありません。
てきとうにとった梅芸のチケットの日程に合わせたらそうなったまでのこと。そのときはヒロインの詳細も出てなかったしね…。
さて、今日観た感想。
『愛のプレリュード』をものすごーく思い出しました。悪い意味で。
灼熱の彼方に 未来がみえる
灼熱の彼方に 愛がみえる
灼熱の 灼熱の 灼熱の かーなーたーにーーーー
みたいな歌が何度となく歌われます。確実に覚えて帰れます。
「とりあえず愛を語っとけ! 愛を理由にしておけばOK!」な作風健在です。
日本語も怪しいですが思考回路はさらに怪しいです。
とっても植爺でとっても谷でとってもスズキケイな作品です。
盛り上がりどころがなかなかありません。平坦です。
1幕終了時にはストーリーの進んでなさにびっくりしました。え、これだけのために1時間費やしたの? みたいな。
途中寝そうになりました。睡眠不足ぎみではあったんですが、それを抜きにしても寝てもおかしくないと思います。
夜空を見ながら主人公とヒロインの2人で愛を語るシーンが長いんです。
しかもその2人のビジュアルがだいぶアレなので(大失礼)キツさ倍増です。
両親が殺されたことに端を発して「私は過去を捨てた女よ」というアンヌ夢華さんに対し、「いや、きみはなにもなくしてはいない」「君には未来がある」「これからは2人だ」などと答えるオデュセウス咲奈の思考回路にびっくりします。
話、通じてんのかそれ。
そして「星がきれいだ」と主人公が言い出したときには思わず噴きそうになりました。ていうか客席で軽く噴きました。
咲奈が悪いわけじゃないんだけど、これ、どっか別の作品でもやってなかったかスズキケイ氏よ。
この2人のシーンに関してはラストが「君には未来がある」以上に置いていかれるので、あんなのかわいいもんだったなと思うわけですが。
(ラストについてはたぶんそのうちに)
下級生の出番はないことはないです。
そんなにちゃんと把握してませんが、舞台上にはいちおう出ていたような…。
ただし見せ場というものは人によりますがあんまりありません。
ええ、愛プレにおける中堅~下級生の出番を思っていただければ未見の方にもおわかりになるかと…。
えーと、作品がいろいろトンチキで盛り上がりに欠け、主役とヒロインが魅力的なわけでもなく、下級生がさほどおいしいわけでもなく、いいシーンが皆無でもないけど全体との比率からすれば低すぎる…というなかなかの酷評をせざるを得ません。
明日はバウのリピートはせずに予定どおりどこかで遊ぶことにします。
チケット買ってなくてよかった…。
ディスカッション
コメント一覧
私も昨日、「星が綺麗だ」に噴きました(-.-;)
煌羽レオ様…諦め早過ぎて突っ込み入れそうになりました。
最後…二人が乗ってる船って…大きさは???
筏みたいな大きさじゃないの?
ここでも噴きました(-.-;)
もう少しよ~く考えて作って頂きたかったです。
二人のビジュアル…私はヒロインがぶっさいく過ぎてかなり凹みました。
咲奈ちゃんは翔くんと比べると落ちますが、真っすぐな青年を熱演してた事は良かったと思います。来週…どこで噴くのか楽しみにしておきます。
私は二人しか出てない場面(星とラスト)は目をつぶってました。
話も見た目も本当にキツかったです。
咲奈はキライじゃなかったのにあれは耐えられない。
来週コモドゥス編も観るんですが…若干憂鬱です。
日本語の文法自体、相当おかしい鈴木作品ですが、ものすごく違和感あったのは、登場人物の言葉遣い。
なぜ皇帝一族であるゆきえちゃんが、下町のおかみさんみたいな言葉遣いなんでしょうか????
そもそもローマ時代ってのが、鈴木センセには荷が重いのでは。あのお話、ローマ時代である必要まったくないし。
日本語のセンスを見ると、あまり読書好きとは思えないのですが、せめてBBC+HBOドラマの「ローマ」あたり見ておけば、もう少し時代性出せたんじゃあないかなーと思いました。
>うめちゃん さま
ツッコミどころ満載な作品でしたねえええ。
筏のサイズはほんとに…隠れられるほどの大きさなのかと。
来週もご覧になるんですね。
すでに噴く場面を楽しみにしてるあたりがさすがです。
>kei さま
2人のシーン、これがまた、やたらヒロインが正面を向くんですよね…。
せめて横を向いていてくれれば、と実のところ思ってました。
>とおやま さま
宮廷が絡み政治が絡む話で、用語その他がおかしいと違和感をおぼえてしまいますよね。
ムリしなきゃいいのに。人間できることとできないことがあるんだから…、と上から目線で言いたくなります。