全ツ『ロック・オン!』感想・2

退団した前トップの作品を新トップが演じる。

宝塚にはよくあることです。特に最近は多い気がしますが、そのことについてどうとも思いません。

前トップの水さんは好きだったし退団公演の『ロック・オン!』も観たけど、それをキムラさんがやることについての感慨も違和感もありません。
というのは、多分私が終わっちゃうものはしょうがない的冷め方をしているがゆえかと思います。
それに基本的には作品を「演出家のもの」として捉えてるからかもしんない。

で、今回の『ロック・オン!』。
オープニングからふつうに見れました。

トップが水さんからキムラさんに替わるとこうなるのねぇ、とか、この場面のかわりにこういうシーンを入れたのか、とか思いながら。
違いを楽しむ気持ちこそあれ、違和感もなにもおぼえずふつうに楽しみ、つっこみどころを探しておりました。

が、不意打ちが待っていました。

ゴールドフィンガーの場面。
総スパンのタイトなドレス(&ガーターストッキング)を着たみみちゃんが舞台上を膝をついていざるシーン。

みなこじゃない! ということにものすごい衝撃を受けました。
当たり前だよ、みなこは同時退団したんだし、同じシーンが残ってるかぎりそこは娘1に就任したみみちゃんがやるのが妥当。

……なんだけど、脳が拒否しました。
これ、知ってるけど知ってるショーじゃない。
大好きだった人がいない。

喪失感に襲われました。

考えてみりゃ、男役より娘役の退団のほうに胸が痛くなりがちだったわ。
ついうっかり自分と重ね合わせてしまうから。
男役より娘役のほうが、自分と同一地平上にいるような錯覚を抱きやすいから。

だから前トップコンビの退団は、水さんについては「仕方ないこと」だけど、みなこについてはキツイことだったんだよね…、てなことを思い出しました。

セクシーな衣装で踊るみみちゃんはきれいでかわいくて、ダンスも踊れる子だからなんの問題もないんです。
娘1就任も妥当な人事だし。ほとんどの組ファンからも祝福されていることだと思う。

だけど、みなこの色気がほしい。
あの迫力のあるとんでもないスタイルがみたい。
あのギリギリなヤバさが懐かしい。

そんなふうに思って、またそう思う自分にびっくりしました。
私は、ここは「演出家の作品」じゃなくて「みなこの場面」として捉えていたんだなぁ…。

過去の作品(特に退団作)を再演することについてなんともいえない気持ちになるファンの気持ちが少しだけわかった気がします。

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