『愛のプレリュード』感想・4

花組

※以下、すべての役をジェンヌの愛称で書きますが深い意味はありません。
私が役名を覚えるのが苦手だからです。
プログラムを見ながら書くこともできますが、めんどいんでその努力は放棄しました。
3次のヤバい妄想をしているのではありません。念のため。※

『愛のプレリュード』またの名を『サンタモニカの風』(笑)のヒロインはえりたんだった。

ていうかー、えりたん総受物語かと思った。
まとぶんにもみつる他の手下にも愛されまくってるし。

えりたんが過去の思い出に引きずられて身悶えて情熱に身を焼いて愛のために身を捨てる話だった。
あんたはメロドラマのヒロインかっっ、というレベル。
それ以外もいろいろとベタすぎてどうしようかと思う…。

BL系のゲームなら、相手は
①まとぶん(ハッピーエンドも可)
②みつる(不倫愛だけどいちばんほのぼの)、
③ハッチさん(泥沼仕様→基本、バッドエンドしか用意されてない)
あたりでいかがでしょうか。

で、これらをすべてクリアすると他の手下たち(まぁだいあきらとか)を攻略するバージョンに飛べるのだな。
やったことないけどその手のゲーム。(だからこの妄想が的を射てるかどうかは知らない)

私がリアルに(?)えりたんならみつるがいい…。一番幸せにしてくれそうだもの。ただし既婚者であまちゃきという嫁がいるけどな。
んで「この人年上で頭よくっていろいろすげーんだけど、なんかほっとけないんだよな」って思われたい。

さてそんなヒロインえりたんですが、この劇の中では相手はまとぶん一択です。
たしか彼の物語はこんな感じだったはず。

国家警察時代、えりたんの相棒だった男=まとぶんが、えりたんが手がけた事件のために命を落としかねないほどの重傷を負う。
そんな命がけでした仕事ですら金によって犯人が釈放されてしまう。
「ちくしょう、金か! 金がなにより大事だぁ!」とキレてやさぐれたえりたんの前に姿を現したのは、例の事件で命を落としかけたはずの元相棒。
変わり果てた姿を元・相棒には見られたくない。
さんざん悩んだ挙句、今の仕事から手を引こうと思ったが、そうは問屋が下ろさなかった。
ナチスに脅され、のっぴきならなくなったえりたんは、自らの命をもって一人で決着をつけようとするのだった――。

ヒロインつーか、主人公でもいけそうな話ですね。
ていうか、えりたん主人公のほうが話が面白くなりそうだわ…。

まとぶんと蘭乃ちゃんちで再会するときのえりたんが好きです。
ものっすごく気まずそうなの。
いやぁ、昔の想い人に見られたくない姿ってあるよね…!

それから、

まとぶん倒れる→医者へ→心配する蘭乃ちゃんを拒む→えりたんに蘭乃ちゃんを送っていってほしいと頼む

という流れのシーンがあるんだが、みわっちと大事な話をしているときに戻ってくるえりたん。
早すぎ。
ほんとに蘭乃ちゃんを送っていったのか疑惑が起こるレベル。
そんなにまとぶんが気になるのかとつっこみたかった。 

さてそんなえりたん、蘭乃ちゃんをかばったまとぶんをかばって死ぬ、という素敵な死に方をなさいます。
これ、まとぶんが命を大事にしなかったからだろ…。左手も動かないのにボディーガードなんて無茶をするからだろ…。
ちょっと考えの足りない主役のために命を落とすヒロイン、本人はいたって満足げです。
なんつっても愛する男の腕の中で死ぬし。
回りの男たちは号泣してるし。ヒロイン冥利につきなきゃウソってもんよ。

(「かばう」コマンドじゃなくて「撃つ」コマンドを先に入力すりゃいいのにね、と思いましたがそんなこと思っちゃダメなんだろうなー。
宝塚は愛のために命を落とすものなのよきっと!)

そのうえ、宝塚だから命を落としたヒロインは白い世界で報われる。
そう、デュエットダンス。

この男2人のデュエットダンスはすごくいい場面だった。
つーか、えりたんの表情の白さ、清々しさに、ついうっかりとキた。
いい笑顔や~ 。゜゜(´□`。)°゜。
その表情のままセリ下がっていくのがきっと涙腺崩壊ポイント。

でもってそれを見送ったまとぶんの右目に涙が光っていた。
まとえりをありがとう。ビバまとえり。

このお決まりの展開に清々しさすら覚えましたよ。
ただヒロインがなぜかトップ娘役じゃなくて、2番手男役が務めてるというのがどうかと思うだけで。
や、鈴木センセイはわかっててやったのかなぁ。腐的な需要を充たそうとしてくれたのかなぁ。
ツッコミは入れずにいられないけれど一応言っておこう、ありがとうスズキケイ。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau