『愛と青春の旅だち』感想・1

10月23日(土)11時および15時公演の感想。

公演タイトルを言おうとするたびに「愛と青春のた…びだち」となる。つい「タカラヅカ」って続けたくなるんだよ。まぎらわしいよ!
誰が悪いわけでもないんですけどね。

・れみちゃんのリネットが一番印象深かった。

利己的で自分の欲求のためには人を傷つけて嘘も辞さず、結果シドを死に追いやる。

決して自分は彼女のようには生きられないし、なりたいとも思わないし、共感もできない。
すごくすごく嫌な女の子だし、近くにいたら冗談じゃないと思う。

でも彼女の気持ちはなんだかわかる。

彼女は彼女なりに理想があったんだ。
手に入れたいものがあったんだ。
そして現実が見えすぎるほどに見えていたんだ。

だから自分を飾り立てることにも海軍士官候補生をたぶらかすことにもまっすぐだ。
ある意味、ものすごく自分に正直。

シドを見ていないときと、彼に振りむくときの作り笑顔の差があざやかだった。
このナチュラルな芝居がリネットなんだなぁ。

そしてシドからの指輪を受け取ったあと、彼が自主退学したことを知ったときの表情。
シドに目をむけず、苛立ち、もやもやした感情の行き場をさがしあぐねている。

ここが本当に息詰まる場面だ。
リネットの感情がダイレクトに伝わってくるようで。

リネットは汚れ役だ。
芝居のしがいはあるけれども、どう転がしても許せない部分がある。部分というか、ほとんどそれがすべてなのだが。

それなのに感情移入してしまう。
「哀れだ」とか「人間だれしもこういうところがある」とかそういう共感する気持ちじゃなくて、れみちゃんの演技をとおして自分がリネットその人になってしまったかのような感覚をもったんだ。

共感できる登場人物じゃないのに、力づくでこちらの感情をさらっていった。
れみちゃんの演技は凄まじかった。

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