『ジプシー男爵』感想・1
この芝居、基本的にシュテルクさんの歌いまくり踊りまくりです。
初日のメイクは汗で相当アレなことになっており、2日目は初日ほどではないにせよかなりアレなことになっておりました。
きりやさん、おつ…。
出番が多いうえにダンスでリフトはあるわ2回も客席から登場しなきゃいかんわで余計に大変なのかとお察しいたします。
ショーより崩れてるもの。
とはいえ、プロローグのデュエダンはとても美しいし客席を通ってくれれば嬉しいし、歌は当然のように上手いしでありがたいことです。
いやー、歌えるトップっていいよなぁ…。
心意気がジプシーで自由人なシュテルクさんはマリア・テレジアにも「ちわっす」なあいさつ、頭を下げずに生きてきたそのままの接し方をする人です。
なんせ「孤児(みなしご)稼業」で生きてきたそうで……、孤児は稼業なのか? と微妙な疑問が浮かびますが。
ミーマイのビルに近いしゃべり方動き方宮廷での浮きっぷり。
この場面で武官であるもりえ(=ホモナイ伯爵)に「気をつけ! をしろ!」とばかりに後ろから一生懸命腕を押さえられてるきりやんもかわいいし、フリーダムシュテルクさんに手を焼いているもりえはかわいそうでもっとかわいい。
そのシュテルクさんの影響力は凄まじいものがあります。
最終的に宮廷を染めますから。
翳のあるキャラだったまさおのパリを情熱的にし、ホモナイ伯爵を「女王様が褒美を下さるってよー」な話し方に変えてしまうもんね。
外部からやってきたシュテルクさんは基本ブレずにそのままで、関わった人たちが振り回され影響されていく様がおかしくて痛快。
まりもザッフィとのやりとりも好き。
仲間であるジプシーをおとしめられたところからザッフィを妻にすると宣言するまでのボルテージの上がり方が好きだ。
ところで、きりやん演じるシュテルク・バリンカイさんのお父さんの名前はシャンドールさんといいます。
思わず「♪シャンドール、シャンドール」と違う芝居の歌が脳内に流れるのは仕方ないよねぇ。
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