音校の裁判について

音楽学校

昨日ようやく音楽学校を被告とした裁判が「和解」という形で一つの決着をみたようなので、それについて思うことを。

先に記しておきますが、私は当事者ではないのでこの事件の原告と96期生の間に実際のところなにがあったかは知らない、という立場で書きます―――、一応は。

現研1である96期生についてすっきりした気持ちはもてないし、雑誌の初舞台生紹介も実際の初舞台公演もモヤモヤした気持ちでしかみれなかったので、心情的には原告寄りになっています。
が、あくまでも「なにがあったかは、私には正確にはわからない」「グレーはグレーであって黒とは決めつけられない」という立場でありたいと思っています。

まぁこういう表現をしている段階でかなりムカついていることは明らかなわけですが、はい。

さて、音校のHPに「元生徒との裁判に関するお知らせ」なるものが出ています。
これを読んで思ったのは、

・音校はあくまで謝罪する(姿勢を表に出す)気はないんだな

・自分側が被害者であるかのような書き方に腹がたつ

・卒業資格をもらってどうするんだろう

といったところでしょうか。

原告に対してもファンに対しても謝る気は(少なくとも公的には)ないんだな、というのは想定内ではありました。
でなければ、とっとと決着をつけてここまでグダグダな状況には追い込まれなかったろうに。

大声を出しちゃった手前ひっこみがつかなくなった子どもみたいなんだもん、音校の対応って。

で、そのひっこみのつかなさから96期生が証人として表に出ざるを得なくなったのだろうに、そしてそうなったら彼女らがインターネット上その他でどういう扱いを受けるかなど軽く想像できるだろうに。
ネット上で交わされた言葉の是非はともかくとして、そんな事態を招いたのは己の対応のまずさによるところがでかいだろうに。

それを「裁判において良心に従って証言をした生徒たちがインターネット上などで言われなき誹謗・中傷の被害を受け名誉を傷付けられたことを遺憾に思います。」と言われても。

「良心」ってなんだっけ。
彼女らに対する誹謗・中傷は「言われなき」ものなのか。

――というのが本音ですが、じゃあそれを招いた(あるいは被害を大きくした)のは誰だと言いたい。

調停の和解内容に
「元生徒に対する平成20年11月22日付け退学処分及び平成21年1月17日付け退学処分を撤回する。」
「元生徒が平成22年3月1日付けで当校の卒業資格を取得したことを認める。」
とありますが、それでも原告の彼女は入団できない。

入団が認められないのは予想どおりだ。
退学処分から卒業資格の取得へと変わったけれども、約半年しか通えなかったであろう音楽学校の卒業資格をもらってなんになるんだろう。

退学処分と卒業では世間の扱いも違うから、音楽学校が各種学校扱いであってもその差は大きいと思う。
だから意味はある。
そのことは承知の上で、本人の意思に反して約半年しか学べなかったのに、本来2年のカリキュラムが課されているものの卒業資格を証されてもむなしいと思う。
ないよりはマシだけれども。

そういう形でしか決着がつけられなかったことが非常に残念だ。

今回の裁判は音校の対応に本当に腹が立った。
96期生のしたことは「わからない」けれども、音校の対応のまずさはひどかった。

商売人なら「損して得とれ」もあるだろうにな~。
教育者としてなら失笑レベルの対応だしさ。裁判所の命令を無視とかも含めて。

ほんと、音校ってなにがしたかったんだろう。

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