『ロジェ』感想・4

雪組

今回美しいなぁ、と思ったもの、3つ。

●その1・ちぎたさん。

クラウス役のちぎたさんのヴィジュアルが素晴らしすぎてど―――しよ――――!! ってな感じでした。
髪型自体はけっこう独特なんだけどねぇ、金髪似合うわあああ。

でもって殺し屋の役で。ハマるハマる。
銀橋を下手からすーっと歩いてきてゲルハルト氏をさくっと殺すところがすごい好きです。あの雰囲気イイ…!

今までしゃべればタニオカさん歌えば水さんな声だと思ってたんですが、今回タニオカさん度合が低かったような。

●その2・ヒゲの緒月。

いつまで経ってもでてこないラスボス(違)の緒月。
プロローグの男以降約1時間ぶりの登場です。
ヒゲだったから反射的に「あれにわさん…? さっき死んだよね」と思ってごめんなさい。

ヒゲ姿の緒月は美しかったです。そりゃもうびっくりするぐらいに。
ヒゲなしよりヒゲありのほうが美しく見える顔ってのもすごいな。

緒月が演じるのはロジェ以上に過去や環境にとらわれている男・シュミット。

「早く撃て」
「この日を待っていた」

ロジェさんの家族を殺した過去から逃れられず、良心の呵責に耐えかね自ら死のうともしたが果たせない。
そんなシュミットがロジェに哀願する。自分を殺せ、と。

ラスボスのはずが全然ラスボスじゃなくて、敵だと思っていたものが自分よりか弱い存在だったことを知って苦悩するロジェ。
敵なら殺せる、仇を討てるのに、自分に刃向かってこない弱いものは倒せないという内面の葛藤。

2人の作る緊迫した空気がすごかった。

しかしロジェを撃とうとしてシュミットに止められ、「なんで止めるんだ。お前を助けてやってるんだぞ」なクラウスさんはなんかかわいそうであった。
クラウスさん、ほんとそうだよねー。
言葉通じない相手ってほんと困るよねー(笑)。

そして気になっていたのだが、クラウスさんはなぜあんな都合よくシュミットさんの診療所にいたのだ。
住んでるのか?
そしてみみちゃん演じる看護婦見習いマリアは薄々にでもクラウスの正体をわかってたのか?
だとしたら状況が状況とはいえ、殺し屋を呼んでくるマリアさん、怖ぇーっす。

●その3・ダンスする真波さん。

真波さんには一応役名が与えられている。
パリ市警のクロード。キムラさんの同僚になるのかな。
衣装は微妙(泣)。

でもこの役はぶっちゃけどーでもよい役かな、と。
いちおう刑事らしく尾行したりしてたけどさ。

刑事の仕事としては、クラウスにやられたゲルハルト氏相手に一生懸命マッサージとかしてた。
で、「救急車はまだか!」とかいろいろと叫んでた。
とっても真波さん…でした……(説明不要)。

あと銀橋で歌うキムラさんにコートを着せかけてた。すっごく唐突に。
でも銀橋を渡り終えたらキムラさんはコートを脱いじゃうの。
いったいなんのために着たんだ…?

そんな真波さんのスペシャルな場面はダンサーにふさわしいダンスシーン。
ブエノスアイレスの場面にかわって盆が回ると、照明が落ちた中にいい男がいるんですよ。

テーブルの脇にある椅子に座っています。
その膝あたりにはゆめみちゃんが。
2人そろってものっすごくアダルティ。
ゆめみちゃんが汁っぽいというか熟れきった系の色気をバンバン出してて、真波さんも言うまでもなくセクシーなダンサーなので、色っぽさが倍増してえらいことになってましたよ…!!

でも下品じゃなく、ほんとに大人っぽくて色っぽいダンス。
素敵なものをみました。


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雪組

Posted by hanazononiyukigamau