『ファンキー・サンシャイン』感想・5

宙組

続く第6場が「太陽の戦士」。
ようやく入ったゆうひさんお得意のちょっと退廃的なシーン。
戦闘服が似合う。

銀橋を渡る姿になんだかデジャヴ。博多座アパショに追加された場面と雰囲気が似てるからか。

酒場に荒んだ戦士たちが集い、そこにいい女設定のすみ花さまが登場、みな手を出そうとする。
戦士たちで取り合いになり、恋人だったゆうひさんと現在すみ花を囲っている蘭とむが戦うものの敵襲がきて…、という流れ。

ともちんの歌が高音を出しててすごい。歌いあげるの。
喉の血管切れそうでドキドキします。

すみ花はぶっちゃけ戦士たちが取り合いになるような色気とか迫力とかは…ない、残念ながら。
でもまわりの男たちがギラギラしてるのでそれで充分です。

ここのみーちゃんの演技がエロくてよろしいんです。
すみ花をみる目線がいやらしい。
すごくあぶらっこい。…というか、「獣欲」という言葉が似合うような荒んだ空気がある。
前線にいる男の荒みっぷりを感じる。
生と死のギリギリのところにいる、生にも性にも飢えてかつえている男がそこにいました。

一番「この男はー!」と思ったのは、別の娘役が寄ってきたときにすごくぞんざいに手を出すところ。
「まぁいいか、この女でも。手近だし。」感ありありですよ。
手っ取り早く性欲処理するか、みたいな。
このケダモノが。

それでいて、娘役を軽く抱きながらも視線はすみ花だったりね。
この人でなし感がすばらしかったです。
あの愛のなさがいい。
いやー、ほんと男くさいというか、困ったもんだわー。

敵襲の際、蘭とむは蜂の巣になって死んでいた。

死ぬのひさびさだよね。
宙組に来てから舞台で死んだことってあったっけ。

蘭とむのソルジャーAはズガンズガン撃たれたあと舞台後方に下がっていって、またしつこく撃たれていた。そして絶命。
何発くらったんでしょう。

蘭とむの渾身の死にをナマで観たのはたぶん初めてだ。
感動した。

web拍手

0

宙組

Posted by hanazononiyukigamau