『虞美人』感想・1

花組

花組大劇場公演『虞美人』の3月21日15時公演と3月22日11時公演を観てきました。
面白かったっす。
キムシンだと侮っていてすまんかった。

一番印象に残ったところから書きます。

まりんと一花さまがヤバすぎです…ハイ。
これどうしたらいいんですか。
2500人入る小屋で大々的にやっちゃってますけど大丈夫なんですか。

「愛愛愛は好き好き好きよ」
「結んでホイ、開いてホイ」
一花さまの歌が耳について離れません。

そしておっそろしいことにめちゃくちゃかわいい。
一花さまだからかわいいのはデフォルトだけど、なんかヤバいものを感じる。
役の説明として「宋義に仕える稚児」とはたしかに書いてあったけど色稚児だったのかー!

宋義を演じるまりん。
なかなかに色ボケしたジジイでございます。

歌い踊る紅林さんを見る目がヤバイ。デレデレしてる。
あげく手に口づけるわ膝にすわらせるわ。
加えて、項羽を評して「戦場に女を連れてくる者の気が知れん」。
しゅ、衆道…。お稚児趣味…。

これ…すみれコードに抵触しないんすか。

しかし一花さまは驚異の30代だわ。
ひょこひょこ踊る軽やかさ、かわいさ、宋義を「ご主人様」と慕うけなげさ、設定が7才ということですが、そうかもなと思えるものがありました。

一花さまも驚異の30代ならまりんも驚異の30代だわ。
こんな色ボケした爺さんを演じるスキルを持ってるなんて!

とある演出家のエッセイで読んだんですが、外国の俳優の履歴書(?)には実年齢を書く欄がないのだそうでございます。
代わりにあるのは「何歳から何歳までを演じられるか」を書く場所。

一花さまもまりんも、実年齢を完全無視したとんでもない幅の年齢を書けますね。


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Posted by hanazononiyukigamau