『カラマーゾフ』ＤＶＤをみたんだ・２
・うわさのひろみちゃんのスメルジャコフはほんとにキレてましたねー。
ひろみの本性…？！ な疑惑がうっかり沸くほどに。
スメルジャコフがイワンをニタニタしながら上目遣いで見るところがもー、気持ち悪くって！
怖い、怖いよひろみ。
君はどこへ向かおうとしてるんだ！ と問いかけたくなりました。
ときどき使われる「ひろみはゆみこのストーカー」ネタについては発生源を見て納得。
この公演のあとに、やたら座る距離が近かったり、ロクシタンを嗅いで「ゆみこさんのにおい」と言い放ったりする人を見たら、そういうネタも生まれてくるよなぁ。
「悲劇ではなく、喜劇でございますよ」などなどのセリフはクセになる。
物まねしたくなる面白さがある。
ごっこ遊びに最適なキャラだと思うんだよな。
・で、スメルジャコフに信奉されちゃってるゆみこちゃんのイワン。
クールでニヒルなたたずまいがかっこいいです。
好きなのは弟アレクセイと食事をとろうとするところ。
クールな中に人間味を感じるからかな。
それを引き出すのは相手がアレクセイだからだけれど。
しかし、イワンは性格悪いですよな。
愛しているカテリーナの内面を責めておきながらそれでも彼女との結婚を望む。…えーと、その気持ちがわからん。
そしてそれを受け入れようとするさゆのカテリーナはさらにわからん。
このへんは、性格的な差とか人生経験の問題かもしれんですが。
・しかしゆみこちゃん演じるイワンの幻覚がまゆみ姐さんってどーなの。
なぜに女性キャラ。
いやもう大好きですけれども。濃くって。
ただね、登場したのがまゆみ姐さんというだけで出オチというかネタバレっぽくなるんだよね。
悪女系きましたわ！ みたいな。
さすがに幻影なので悪女系お母さんは免れたんですけど（まゆみさんに振られる役って９５％コレだよな）、ダークな存在であることに変わりなし。
悪女系じゃないまゆみ姐さんって記憶にないわ。
それにしても１幕最後のダンスはかっこよかった。
しかも幕を下ろすのまで仕事とは。
サイトー君のこういう演出は大好きだ。
・カラマーゾフの兄弟の中で唯一清い存在のアレクセイ＝コマ。
キツイ人々のオンパレードなので彼の存在が癒しですよ。
本当にあたたかくて心安らぐ。
アレクセイの友人のラキーチン（＝モーリー）とのやりとりも面白かった。
この２人を見てるとニヤニヤしてしまう。
なんかかわいいんだもの。
・一番「かっけぇ…！」と思ったのはホフラコーワ夫人（さゆとあゆの母親）を演じたアマセ。
プライド高そうで居丈高な感じが貴族っぽい――それもあまり高すぎない階級の。
私はこういうキリっとした女役さんに弱いようだ。
