『BUND/NEON 上海』感想・4
だいもん演じる劉 衛強の横であきらかに割をくった主演コンビ、クリストファー・ブレナンのまぁくんとミシェル・トラヴァースのれみちゃん。
劉 衛強とはあまりにも書き込みの度合が違いすぎるんですがー。
生田センセイよおぉぉ。
クリストファーのまぁくんはかっこよかったです、普通に。
そう、普通に。
だいもんが濃すぎてピンときやしねぇ!
衣装の点で損をしてるし(いかんせん相手は萌えツボ押しすぎ)、役柄もごく普通。まっとうな人。
わりと白いオーソドックスな主人公。
だからこそさほど見せ場がないっつー…。
いやー大変だね主演は!
でも通過儀礼だから!
とむりやり励ましたくなりました。
私にとってこの話で一番よくわかんなかったのは、なんでクリストファーがミシェルを救出しにいくのかってところでした。
かつての恋人・シンシアを失って「もう誰も失いたくはないんだ」。
ミシェルがシンシアの姉であるならなおさら。
ここはまぁわかる。
だが、屋敷にたどりついたあとの、
「あなた1人を死なせたりしない」(セリフうろ覚えですが)
ここにつながるかっつーと、ねぇ?
「もう誰も~」の言い方ではミシェルはワンオブゼムなわけですよ。
シンシアの姉ということを考慮すれば多少度合は違ってくるけれど、多くの中の一部にすぎない代替可能なポジション。
が、「あなた1人を~」になると代替不可能なポジションですから。
オンリーワンですよ。
えええええまさか心中する気?! いつの間にそんな仲に! とけっこうびっくりしました。
(もちろんそれはなかったけど)
いきなり飛躍した! と思って。
心中する、運命共同体になる、というのは恋愛モードな話ならありがちな流れなんだけど、この2人ってどうもそんな感じじゃなかったから。
だからといって恋愛感情とは違うけれども特別な人、唯一の人という感じでもなかったし。
ミシェルがクリストファーを想う気持ちはなんとなく見えたの。
なんとなくだけど。
でもクリストファーがミシェルを恋愛目線でとらえてるようにはとても思えなかったし、
それを超えた運命の相手として捉えてるようにも見えなかったから、クリストファーの爆弾発言にびっくりしたのですよ。
2人の仲も理屈で考えていけばわからんでもないんだけど、感情面でストーンと落ちてこなかった。
だからラストの2人の旅立ちも正直ピンとこなかった。
ううむ。なんでだ。
そもそもクリストファーはミシェルに(恋愛に限らず)特別な感情を抱いてたのか?
「誰も失いたくない」だけでは死地に飛び込むのもラストの旅立ちも感情面ですとんと落ちてこないぞ。
この感情面にこない感じが、脚本・演出に由来するのか、まぁくんの演技力の問題なのかはよくわからん。
でもとにかく、シンシアをとおしてしかミシェルを見てなさそうなクリストファーではあった。
それを考えるとミシェルのためにわざわざ死地に飛び込んだり、ともに旅立ったりするクリストファーって、変だ。
生田センセイが対ミシェルのクリストファーの感情の流れや彼のもつ背景をきっちり書いてみせればすむ話なんだけどね。
ほんとに主人公が割を食っちゃってると思う。
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