『ラストプレイ』感想・4
●蘭はなのポーリーンはちょっといい加減でかわいい。
まさおのクリストファーと付き合っていながらあさこのアリステアに言い寄る。
「付き合ってるのはたのしいから。だけど好きなのはあんた」
って。
困った子だ。
でも罪悪感のかけらも感じられなくて、正直にあけっぴろげに言っているだけ。自分の心に素直なだけ。
なんという小悪魔。
身近にいたらぜったいに困るんだけどほんとにかわいい。
「今が大切」というのもアリステアに褒められて(褒めさせた、に近いけど)喜ぶのも、ブレがなくてまっすぐでいい子だな、と思ってしまう。
冷静に考えたら「んなわけあるか」なんだけどね。
困ったちゃんな役なのにまっ白い純娘役に見えるのが不思議。
●そのポーリーンとつきあっているクリストファーのまさお。
堂々とセンターで歌ってました。
ああああ扱いが大きくなったなあああああ。
いや、オッケーです。
基本的にまさおはできる子だと思ってるし。
実際、歌も見せ方も安定してましたとも。
まさおは堂々としていてなんとなく中の人の野心が見える感じが楽しい。
もちろんまさお本人に野心があるかどうかなんて私にわかるはずはないんだけど、ギラギラしたものをなんか感じるんだよね。
そのへんが珍しくて好き。
大運動会のせいか私の中で黒い人認定されているまさおですが、意外なほど舞台では毒を感じない。
クリストファーは仕事が大好き。
ムーア大好き。
いうまでもなくポーリーンも大好きなキャラで。
ポーリーンがあんな子なので(笑)ちょっと気の毒になりつつ、「今を楽しみなねー」と応援したくなる。
●今回登場人物が少なかったので路線であってもチョイ役な感じ。
まぁハリーですから…。
もりえのローレンスはなかなか出てこなくて、「ここまで引っ張ったからには巨悪でしょう!」と期待させておいてギャグな造形。
膝カックンされたような感じだ。
や、でももりえのコメディーセンスは好きよ。
「だーかーらー!」ってきりやんたちとやりあってるのが気の毒すぎる。
そしてほたこさん最強。
尻に敷かれてるんだろうなぁ…。
●マギーとみりおの医者は、2人出す意味あったんかと。
もちろん外科医と精神科医で役目が違うからというのはわかるんだけど、芝居の上ではその辺がさらーっと流れていっちゃったように思えた。
2人の白衣コスを楽しむ場面なのだな、ここは。
マギーとみりおの医者をみて、みりおはアリだと思ったけどマギーは「ないわ」と思った。
芝居の上手いヘタじゃなくて、存在感として。
みりおは実際にいそうだと思った。なんとなく。
若くて有能で実務はできる、でもまだ経験値が低くて百戦錬磨の上役や看護師とやりあうのが大変、みたいな感じ。
マギーは「医者コスプレ」みたいだ…。
こんな医者いねぇ! という感じ。
かれの正体が実はドクトル・ゼーブルガーだった、というのなら納得する。
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