外伝ベルばらアンドレ編感想・4
『外伝ベルサイユのばら アンドレ編』9月27日観劇分の感想の続き。
マロンばあちゃんやらオスカルやらマリーズやら、まわりを電波な人々に囲まれたアンドレのまとぶん。
まとぶんのアンドレは非常に苦労性であった…。
「あんたの命をおくれ!」突拍子もないことを言い出すおばあちゃんに「なに? どうしたの?」の表情がほんとに困惑してます。
いつもいつもこんな人に振り回されてきたんだなぁ…。
不憫なやつ。
オスカルもオスカルで意味不明なことを言って自分のしでかしたことのしりぬぐいをさせるし(しかも無自覚)。
昔の幼馴染の女はうっかり結婚の約束をしたばかりにものすごい執着心で追いかけてくるし。
「あなたに会うことだけを生きがいにしてきたのに…!」って全人生の責任を負わせる勢いですよこの女。
(しかもついさっきまでけっこうしおらしいこと言ってたのに、男の態度を見て豹変…こわー……)
アンドレって女難バリバリな人であるにちがいない。
ザ・女に振り回される人生です。
かくもとんでもない人に囲まれて生きてきたアンドレさん。
私だったら心安らげるのは野郎くさすぎる衛兵隊に囲まれたときだけだろう…。
特にまだ内面が子供なアランをいじってるとき。
楽しそうだ。
目が見えなくなって「右!」だの「下ー!」だの言って大昔の少年マンガも真っ青な
暑苦しい友情を繰り広げているのはそれが楽しいからに違いない。
敵が見えるとか見えないとか、弾が当たるとかよけきれるとか、
そんな些末事はどーでもよろしい!
友情が救いなの。
だからバスティーユでは剣を持って戦ってるの。
あんなにみんなで練習した銃じゃなくて。
(あげくほんとに撃たれるアンドレ…あの特訓はいったい)
死んだあと、オスカルと馬車に乗ることもなく一人で天女に囲まれて昇天するアンドレさん。
よかったねアンドレ。
これからはもう君を振り回し困らせる人はいないよ。
オスカルさえもどこかにいった。
君は自由だ。
――しかし、一人になった途端、なにをしていいのかわかんなくなるんだろうなぁ、このアンドレは。
さてこれだけ変なのに囲まれてるアンドレだからやっぱり性格は変だ。
「オスカル、お前が待てというのなら、俺はいつまでも待つぞ!」
んな大げさな。
オスカルがスパイになって3年は戻ってこないかのようなセリフ。
この熱烈なセリフも、場合によってはすばらしく響く。
が、これはオスカルが
「あそこが敵のアジトっぽい、覗いてくるからちょっと待っとれ」
的なことを言ったのに対しての心の叫びである。
ちょっと冷静になれ、と言ってやりたい。
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