相似形の世界

林真理子の『野ばら』を読んだ。

路線落ちした美貌の娘役がヒロインで、
彼女ともう一人のヒロイン(こちらは雑誌のライター)のそれぞれの恋愛を軸にした小説。

中に宝塚独特のしきたりなどが書きつづられているのが興味深い。

母の作る後援会や「おじさま」、会の人による車の送迎、
スターに差し入れられるお弁当やお菓子、
異性関係、
芸能界や梨園とのつながり、
出番の少ない下級生の楽屋での過ごし方、
路線から外れていく悩みや苦しさと進退の見極め、ジェンヌとしてのプライド、
退団の際の階段降り…。

彼女の生活が夢のようでもあり生々しくもある。

現実のジェンヌ全員が小説中のジェンヌたち(たとえばヒロインのチカ)のようでもないだろうけれど、
彼女が身を置く世界とほぼ同じ空気を吸い、
同じような悩み方をしている人はいるんだろうなと思った。

とはいえ、私は内部の人ではないし、「会」にすら所属したことがないので、
この小説が現実をどの程度描写し、あるいは差異があるのかを知るすべはないのだけれど。
書かれたのが6年前ということもあって現状とは少々違うだろうしね。

この小説を読んだ後で、ハイ、これ。→【ニコニコ動画】あかしお茶会

えっと、ヒロインと同じジェンヌという職業のはずですが。
絶対に同じ世界の人ではない気がする。

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