『大江山花伝』感想・2
ヒロインの藤の葉=藤子のすみ花。
すみ花はやっぱりすみ花でした。
芝居ウマイよ!!
可憐ですよ。
存在感がありますよ。
藤子は可憐なヒロインだけどそれだけじゃない。
大江山に行こうとする行動力もあって、
自分と茨木だけでなく綱のこともきちんと考えられる娘で、
ほかの人をねたむ自分の心の闇も見据えていて、
それでもやはり純粋で…。
複雑な部分を抱えながら可憐さや品を見せる。
冒頭と最後の舞う場面で姫っぽいのはもちろん、綱の屋敷で下働きをしていても品が感じられるのがすごい。
胡蝶に「お姫といってもいいような」と言わせ、綱に「どこか品がある」と言わせる部分を自然に見せる。
観客に簡単に納得させる。
でも「大江山に死ににきた」と激しいことをいうのも嘘ではない。
嘘とは感じさせない。
1人の女としての人生を感じさせるから。
そして複雑ではあるけれども一本芯のとおった役をさせるとほんとうにうまいなぁ。
ところで、まぁネタバレになりますが最後死ぬじゃないですかー。
弓で射られて。
で、茨木にかかえられて果てるんだけれど、その時間がなにげに長いっっ。
口をきかなくなって目も閉じていたから「あ、死んだ」と思ってたら、しばらくして茨木の問いかけに応じたもので、
まだ生きてたの!?
と思ってしまった。
なにげに丈夫な藤子ちゃん。
そりゃ火事で生き延びるわ。
アンドレ並のしぶとさだと思いました。
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