『ロシアン・ブルー』感想・5
まだ続いてるゆみこヘンリーネタ。(長いな)
タップ対決でキングから金をまきあげるシーンを見て、
「もし水さんが職を失って食い詰めてもゆみこが金を稼いで食べさせていけるな」と思いました。
(役名で書けよ)
よしながふみの『執事の分際』を思い出したわ。
あの話のラストってたしか坊ちゃま(受)のために執事(攻)が惚れ薬という名の催淫剤を売って一生分の生活費を稼いでくるじゃないですか。
あんなノリで。
別にヘンリーさんがアルバートさんに手を出すと思ってはいないんだけど、食い詰めた主人のためにうまく立ち回って生活費くらいは軽く稼ぎ出しそうだなと思って。
もっともヘンリーさんは自分で稼ぐより先にアルバートに仕事を見つけるよう仕向けるタイプだと思ってます。
甘やかすタイプではないわなー。
ついでに、
>ヘンリーがアルバートの汗を拭いてあげているところもありましたよ!
ネタありがとうございます。
あったような気もする。記憶が定かでない…。
もう1回だけ見るので確認してこよう。
いちゃいちゃ系を抜いても執事で政策秘書のヘンリーさんはおかしい。
まずレヴューの上演申請を却下されたところ。
美穂姐の第一声が凄すぎて度肝を抜かれる。それを無表情でじーっと静かに聞いてたゆみこが突然、
「しんぱァい……ご無用~~~~!!」
いきなり歌いあげるし。
アルバートのキラースマイルに対して「その心ない笑顔こそあなたの武器」…すごいことを言い放つし。
銀橋で水さんの歌を聴いてるところでは、無表情なのに膝はものすごい勢いで波打ってるし。
この表情と動きのギャップがすごすぎる。
それからイリーナいわく「不遜な曲」(曲名がわからん…ロシアなんとか?)で手をつないで横1列で踊りながら銀橋を渡るシーンがあるんだけど、その先頭を切ってるのがヘンリーさんだったり。
顔に似合わずやってることはすごいという面白キャラでした。
ゆみさゆ兄妹は実は似たもの同士だよな。
ノリよすぎ。
さゆのロビン・スペンサーは気持ちのまましゃべり動きコメディ要素が表に出ているのに対し、
ヘンリーは普段は鉄仮面のように表情筋が動いていないだけで、性格はかなり似ているのではないかと。
みなこが捕らわれた場面でもぐり込んでいたヘンリーが客席に正体をあらわす場面でのニヤッとした表情はたまらんかったですが。
普通の意味でかっこいいシーン。
大聖堂の廃墟で一族のことを語る場面。
それから、イリーナを助け出すべく飛び出そうとするアルバートを止める場面。
コメディだけじゃなくて、彼ら一族が背負った歴史やアルバートが政治家として活動せねばならない理由がひしひしと感じられた。
重さや厚みがあった。
しかし「一族の軛(くびき)」とか、とうとつにむつかしい言葉が出てくるのが大野っちクオリティー。
意味は流れでだいたいわかるけどさ。
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