『二人の貴公子』をみたんだ・3

エミーリア(=しずく)とヒポリタ(=ほたる)姉妹の美しさはすごい。
まさおみりおの主演者コンビと合わせて本当に眼福な公演でした。

キレイすキレイすキレイすなぁー (´д`*)

美しいってすごいなー。それだけで一つの芸だ。
もちろん美しさだけでは満足できないけど、楽しみになる要素のひとつである。

しかしこの姉妹。
姉のヒポリタさんはこれでもか! というくらい豪華に煌々しく飾り立てているのに、妹のエミーリアさんはさほどでもない。

エミーリアさんは可憐さを前面に押し出しているから清楚な感じにしているのか。
ヒポリタさんはなんたって女王な上にお妃なのでその威厳を身にまとっているのか。
なんだか不思議な姉妹でした。

しずくのエミーリアについて。
第1幕はそこそこの出来だなぁ、と思った。可も不可もない感じ。

2幕の月桂冠を手にパラモンとアーサイトの決闘を息を詰めて見守っているところはなんかよかった。

それからアーサイトの悲劇を迎えてパラモンを励ますところも。
「子供が生まれたらアーサイトと名づけましょう」のところが母性を感じた。すごくいい女に見えた。

ただ可憐なだけじゃなくて芯の強さを感じさせる役が合うのかも。

パラモンに恋して狂う牢番の娘=蘭乃はな嬢もかわいい。化粧似合うなぁ。

こっちは1幕の方がよかった。
等身大の役でやりやすいのかも。

恋に狂ってパラモンを脱獄させるところはともかく、森でパラモンを見失って狂うところはもうちょっと迫力がほしい。
なんか元気でちょっと変わってるだけの娘に見えるときがあったんだ。

それと、神殿でのエミーリアと牢番の娘のやりとりはもうちょっとなんとかなってほしいなぁ。
笑っていいのかまじめに見るべきなのか。
コメディ寄りにしたいのかシリアス寄りにしたいのか、どっちつかずな印象だった。
はっきりしなくて居心地が悪かった

でも3人ともとってもキレイでかわいくてよかった。外見からしてメルヘンだ。

しかし、「ヒポリタ」という名前を聴くと『ガラスの仮面』で「真夏の夜の夢」をやったときの「麗しのヒポリタさん」を思い出しちゃって…。
読んだことのある方は思いだしていただきたいのだけれど、劇団一角獣の丸っこい男の人が演じた妖精の女王(完全にネタ)ね。
「ヒポリタ」と発音されるたびにあれがチラチラと脳裏をよぎっちゃって…。
はい、辛かったです。

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