『二人の貴公子』をみたんだ・1
3月21日(土)11時公演と14時30分公演を観劇。
眼福公演でした。
主演二人がとにかく美しい。麗しい。
ヒロインも美人だし。
まさおとみりおの2人はビジュアルに加えて実力もあるのですごく安心して見ていられました。
若いのに貫禄まである感じ。
それでいてちゃんと若々しい。
ストーリーは恋愛物というよりは友情とそれゆえの悲劇の方がメインかな。
2人が対決する前日の控え室での歌のやりとりはしみじみと泣けた。
しかし、この月組で古代ローマあたりの話をされるとどうにも「ローマはみんなのもの」「カエサルはカエサル」などのキツイ歌が思い出されてしまう…。
本人たちのせいじゃないんだけどね (;´д`)
まさお演じるパラモンは直情型で一本木。
言い出したら聞かない性格。
下手したらウザったくなるキャラをうまくこなしてたと思う。
よかったなぁ、と思ったところが2箇所あった。
まず、牢から脱出するとき。
牢番の娘=蘭はなちゃんを抱きしめるんだけど、そのときの目がなんともいえず悲しい。
相手が自分を恋うていることは知っている。
自分がそれに応えられないことも知っている。
相手が自分のために全てをなげうっていること、自分への恋ゆえにそれをさせてしまったこと、全部わかっている。
それらを全て抱えて感謝の抱擁をする。
もしかしたらそれは感謝ではなく哀れみ・悔恨・謝罪の意味を含んでいるのかもしれない。
そのような複雑な感情を感じさせる表情だった。
もう一点は、みりお演じるアーサイトの悲劇を見届けての声無き慟哭。
悲痛だった。
その前に声をあげて泣いているところはちょっと大芝居な感じがしたんだけど、村人や公爵たちがはけたあとの表現が秀逸。
横顔を見せてからだ全体で泣く。
なまじ声をあげないからか胸に響き、真に迫っていた。
そしてエミーリア=しずくがはけてから、一人、血で額に十字を書く。
その狂気を感じさせる目もぞくぞくした。
エクステをつけたらしい長髪も麗しかった。似合ってた。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません