『My dear New Orleans』をみたんだ・3

あの…つぶやいてもいいですか。
ルルのことを舞台上で話したあとで、
ルルールルルー
って歌が入るのはギャグですか?
全然笑うような場面じゃないのにギャグとしか思えませんでした。
ものっすごいシチュエーションコメディなのかとか考えてしまった。
東京で変えないかなこの演出。
それはともかくあすか演じるルル。
綺麗でした。
これが運命の女なのは仕方ないね!
登場しただけで運命を狂わせることを納得させてくれる。
絶世の美女! とか、どーしよーもなく美人! ってわけではないんだけど(すまん)、華とか押しだしとかで魅せてくれる。
ジョイと再会するダンスホールに登場したときの目の引き方だけで「いいもん見たなぁ」と思ってしまった。
それから上着を預けるときの動きの優美さがたまらん!
ルルの衣装はどれも好きだ。日本風なのね。
『堕天使の涙』のルシファーの部屋着を思い出しました。
景子センセイ、こういうの好きなのかな。
あと部屋。
箪笥っぽいものも和風なものでキレイだった。こういうこだわり方は好き。
その部屋でジョイがピアノを弾き、「宝石をくれた男はたくさんいたけど歌をくれた人は初めて」的なことを言う場面の表情の変化が好きです。
ちえ=レニーとの関係は弟が気持ち悪いくらいシスコンで(失礼)「お前なんなんだ」的ではあるんだけど、ちゃんと姉弟してた。
お姉ちゃんもね、弟に甘すぎるとは思うんだけどこういう姉弟もいるかなぁ、くらいには納まってた。
ただ「ひもじさ」の中で生きてきたという歌くらいしか姉弟のきずなを示すところがないので、そこがはっきりみえないとあのシスコンべったべたぶりは変に見える。
てことはホンの書き込み不足ってことか。
柚長演じるお母さんはまゆみ姐さんが演じそうな役柄だなぁ、と。
景子センセイに多い、女度と上流志向の強いめんどうくさいお母さんでした。
ルルはしいちゃん演じるムッシュ・アンダーソンの愛人なんだよね。
アンダーソンがけっこう白い人だったので(肌の色じゃなくて役柄的に)、彼が実は結婚してることに本気でびっくりしてしまった。
そーだよー、普通の恋人じゃないんだよねー。
ムッシュ・アンダーソンが裏世界の人のわりに、対ルルではあまりにいい人なので本気で驚いたのさ。
ほっとくとルルに「結婚しよう」とか言いだしそうなんだもん。
見た目もやたらかっこいいし。
しかもストーリーヴィルを離れるにあたって歌まで歌っちゃうしさ。
なにこの善人っぽさ。
そしてサヨナラ仕様。
「ハイ、泣け!」と言われてるかのようでした。いい演出だ…。