瞳子ちゃんのCDを購入。もちろんDVD付の初回限定版であります。
その感想。
1曲目の『蝶~Butterfly~』。
宝塚とジャズっぽいものってけっこう相性がいいのかも。すごく聞きやすい。
で、この歌は女歌なのね。「安蘭けいの声をとおして理想の女を歌う」設定だとDVDでは言ってた(と思う)。
で、「安蘭けい」さんは男役なわけじゃないですか。
ヅカメイクをしているわけではないけどオフではないし、「男役」としての服を身にまとって本名ではなく芸名で歌っている。
だから「女ではない」人が「女として」歌う倒錯感が感じられた…少なくとも私には。
宝塚の舞台を見るときにはこういうのは感じないんだけどな。
入り出を見るときとか雑誌のトークに掲載されている写真を見たりテレビでのインタビューを聞いたりしても感じない。
それなのに今回だけは「倒錯」を感じたんだ。
なんでだろう。
わりと「素」に近い顔で、それなのに「演じている」感じがあるからなのかなぁ…。
2曲目の『DREAMER』。
こっちは完全に瞳子ちゃんの退団仕様ですね。
歌詞の中に「星に 風に 愛し瞳に」とか出てくるんだ。
3曲目の『異邦人』。瞳子ちゃんのカラオケの十八番、ってやつですね。
これを聴いてつい彼女のバックボーンに想いを馳せてしまった。
上手いのはもちろんなんだけど、彼女はなぜこの曲を選んでしまうのか、っていうところで。
あと、この曲を聴いてると『バビロン』を思い出した。
どちらもどことなく乾いて、手からすり抜けていく感じを受けるんだ。
曲調とかが雰囲気とかが似てるのかな?
砂を手から取りこぼすような、幻の楼閣を見失うような感覚がある。
DVDも面白かった。
特に1曲目をつくりあげていく過程が興味深い。
始めのうちは音程はちゃんと取れているんだけど無味乾燥な感じを受けるんだよね。でも歌い込むうちにどんどん声に色が乗せられていく。
ただの歌声に色気が帯びていって、「音と歌詞と声」だったのがちゃんと「歌」になっていく。
この流れがドラマだと思った。
プロモーションビデオ撮りでは「瞳」に力を入れたメイクですね。すんごい目力。
特に左目が色っぽいなー。
自分の声にハーモニーを重ねるところも面白い。
あとは最後にちょろっと出てくる同期生(コム・おっちょん・マコ)とのやりとりが妙に楽しかったり。変なメガネかけてんのww
このDVD中に瞳子ちゃんは誕生日を2回も祝われてます。
2回ともちゃんとケーキは食べたんだろうなぁ。
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