月組大劇場『夢の浮橋』11月23日15時公演の感想です。
放置しす…ぎ……。
こんだけ時間が空いたらもういいだろってな気もしますが、書き終えないと気持ちが落ち着かない。9月末になって夏休みの宿題が残ってる生徒の気持ちとはこんな感じなのでしょうか。
●二の宮のあひ。
こういう「エエトコのボンボン」系の役はハマるな~。
おっとりしたぼんやりした物言いが苦労知らずの坊ちゃん臭をかもし出すのであろう。立ってても動いてても、存在感そのものがおっとりしてる。
苦労知らずだけど(あるいはだからこそ)恋に悩む風情も似合う。
蘭乃嬢との銀橋の歌は2人とも「が、がんばれ…」でしたが。
ヒヤヒヤした~。
●薫のきりやん。
きりやんの歌は絶品。
タキちゃんとかかなみんとか、歌姫系の人がこの前まとめて退団しただけにきりやんの歌は貴重。
特に宇治での登場シーンは好きだった。
自分の居所が定まらぬような、はかなくて悲しげな物憂さがあって。
けれど、セリフは聞き取りやすすぎる。
一般的にはセリフの聞きやすさは舞台人としての良い資質なんだろうけど、今回はそれに違和感を覚えさせられたんだ。
薫って、こんなにシャキシャキしゃべる役なんだろうか。
歌のときには感じた穏やかさが地のセリフになるとかなり消える。
穏やかさ=おっとり感=身分の高さがあんまり感じられない。薫って宮家の血を引く高貴だから。
きりやんの役が随身・従者あたりだったらしっくりくるんだろうけど…。
でもその「随身・従者」っぽさがイイ感じに出たのがラストシーン。
恋を失った匂宮が東宮となろうとする場面。
「…宮様。お供仕ります。」
匂宮同様、恋を失った薫の覚悟が感じられて、強さがあった。
●小君の千海華蘭氏はかわいかった~。ちょっと小生意気な感じの演技が楽しい。
これから扱いが上がってくるのかな。
●女一の宮の幼少時代を演じた花陽みら嬢。
歌がうまい。歌でえらばれたのかな。
バウヒロの一人もやってたし、この子もこれからガンガン扱いを上げていきそう。
●五の宮のみりおはやっぱりきれい。日本物のメイクも似合うんだ。
薫の代理で舞ってるところも華がある。
歌も歌えるし。
時方さんたちと匂宮の色好みを嘆く歌は本気で楽しいぞ!
●楽しいと言えば大納言の君のみっぽーも。
女一の宮のところにいる侍女たち(匂宮の愛人)の取りまとめ役としてシャキシャキと色気のないところをやってるの。
●慈童丸の光月るう氏。名前と役が一致しない度№1キャラw
名前からは想像できないくらいなんかおっさんぽかった。
まさかの小宰相の君(あいあい)の兄!
「今頃、何だ。何処に行っていた」怖っ。
あいあいの袿を奪うし。
しかもどつくし。
「慈」でも「童」でも「丸」でもねぇーーーー!!
名前でカワイイ子を想像してただけにびっくりさ。
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