『夢の浮橋』感想・2

月組公演『夢の浮橋』の感想。
未見の方は、ネタばれはあるものと思ってお読みください。(いちおう隠してあるところもあるけどさ~)

●ぶっちゃけ、よくわかんなかったところ。

この話のキーワードは「罪」と「傀儡」なんだろうなー、と思うんですが、その罪がよくわかりません。
(しかしキーワードがこの二つって…。ダークだ)

んで、恋によって傀儡になる人と、その悲劇がテーマなのかな、と思うんですが。

まず冒頭であーちゃん演じる女一の宮(と花陽みら嬢=幼少時代)が話すセリフ。

「…幼かった私たちも…」
「…やがて、罪を犯す年頃となりました。…六条院様、光る君のように」

女一の宮が犯した罪がわかりません。

物語終盤に女一の宮と匂宮が同母姉弟でありながら互いに互いを想いあっていた(←ネタバレ…平気な方、読みたい方はドラッグしてくだされ)ことがでてくるけど、それが罪だってことなのかな。
でも実際に通じ合っていたわけではないし…。
それに、そのことが罪だというなら彼女のセリフ「…六条院様、光る君のように」が生きてこないしなぁ…。

それとも匂宮のセリフか。
(「恐れている?」と聞かれて)「はい。…恋うる思いが人に与うる罪を。」

光源氏は紫の上を恋うるあまり彼女の出家を阻み続けた。
それを幼い日に間近に見続けた女一の宮は人を恋うこと自体を罪と捉えつづけてきたということなのか。

でもなぁ…。
理屈ではそうかな、と思ってもストンと心の中には落ちてこない。
これは見る側=私の問題かもしれないけど。

でもあーちゃんは予想外のもうけ役だったなぁぁぁ!
すんごくいい役だ、この女一の宮って。
ぶっちゃけヒロインが浮舟じゃなくて女一の宮でもこの話は成立するんじゃね?ってなくらいにいい役だった。

物語終盤のこのシーンがものすごく色っぽいの。
申し訳ないけど、浮舟とのラブシーンよりどきどきした。なんたって禁断の恋だ
まだこの恋は続いてるのか定かじゃないけど、今もまだ想いを残してるんじゃないかと思うくらいに色っぽかった。

あーちゃんがまたえっらくキレイでさ~。
憧れの存在になるのも納得だ。
美人で歌える副組長バンザイ。

あーちゃんの女一の宮はソロもちょこちょこあってほんとにお得だった。

●も一つ、よくわかんなかったところ。

匂宮の犯したという罪がわからない。

基本的には女一の宮と同じなのかな、とは思うんだけど。

強いて言えば、それにプラスして他人の女=浮舟を奪ったこと(原作的にはこっちのがメインだろう)が罪なのかな~、って気もするけど、浮舟は薫の妻ってわけじゃないし(たぶん)。

なんかひたすら恋をする=罪を犯す=傀儡になるの図式をくどいくらいに説明されてて、
「大野っち、もうわかったから…」
ってな気分になった。
この説明してる感じがあるから、心理面にストンと落ちてこないのかも。なんか理屈っぽさを感じた。

『Le Cinq』掲載の脚本を読んでると、ほんっとくどいくらいに「傀儡」が出てくる。地の文でも。

理屈っぽさをも少し排除して心理よりにしてくれるとよかったのかなぁ。
でも説明を入れないと理解されにくい思考回路ではあるしな。

うーん、大劇場公演にしてはこむずかしい感じ?
観てるときには華麗で面白いんだけど、観劇後にちょっと考え始めると引っかかってくるお話でした。


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