『血と砂』が読み終わりません。
まだ1巻の100Pくらいのところをさまよってます。
面白いのになあ。
ネットで遊びすぎだっつの。
さてこの本、女子の妄想をかきたてるものがいっぱいなんですが・・・。
トゥスンがひじを立てて、トマスの尻のすぐ下にある、マスケット銃の弾丸のあたった傷を興味ありげにしげしげと見ている。そのうち色がうすくなって、銀色にかわるだろう。しかし今はまだ紫色をしていて、皮膚がつっぱって痛そうな、なんとも言いようのない傷跡にみえる。
なに見てんですかえりたん・・・。
トゥスンはほっそりとした焦げ茶色の手をつきだして、年来の友人にするみたいになんの気がねもなく、 自分の親指を、つぼまった紫色の傷の上にそっとのせた。
なに触ってんですかえりたん・・・。
ちなみにこの場面、トマス(まとぶん)とトゥスン(えりたん)は出会って2日目です。
早くもこんな関係になってます。
単に暑くて水浴びしてただけでしょうが。
それ以外にもやたら濃い友情(まとぶんとみわっちとか)が出てきたりしてわたくしを喜ばせて下さいます。
うーん、作者は一部の女性の嗜好を理解した上で書いていたとしか思えません。
たとえ、出版されたのが20年ほど昔だとしても。
さてヒゲのゆうひさんの役=イブラヒム長官。
読んでびっくり。
いっぽう、背が低くずんぐりとした青年の長官殿は、澄みきった、びっくりするほど青い眼で相手をじっと見すえながら、ときには鋭い質問を発するものの、おおむね黙ったまま熱心に耳をかたむけていた。この人物はまだ二十歳にもなっていないのに、将来極めて有能な行政官となるべき才能の片鱗を、すでに見せはじめていた。
若いっ。
しかも背が低くずんぐり・・・。
あのゆうひさんが。
もっとも、長編だしどの箇所を脚本化するかで年齢は変わってくるから、芝居でのイブラヒムが若者であるという保証はまったくありませんが。
(設定自体を変えてくる可能性もあるし)
しかもゆうひさんとえりたんが兄弟なんだよね。
気づいたときうっかり笑ってしまったのだが、なんでかはよくわからない。
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