事件から1年が経った

宙組の現役娘役さんが亡くなった衝撃の事件から1年が経ちました。

ここ数日、彼女が命を絶つのを止めるために、自分になにかできたことはないだろうかとぼんやりと考えていました。
といっても私はただの宝塚の一ファンにすぎないので、「なにかする」≒「お手紙を書く」くらいしか思いつかないのですが、

どのタイミングで
誰に
なにを
どのように

伝えたら思いとどまってくれたのか。
あるいは、事態の悪化を防げたのか。

とぼんやりと思ってしまうのです。

とはいえ、亡くなられた娘役さんご本人には、あらゆることをファンやご家族が伝えておられただろうし、そんな方々以上に心を揺さぶる手紙など書けるとは思いません。

また、事態の悪化を防ぐとしても、部外者の私がなにを行ったところで変わる劇団でもないでしょうし、そもそも内部の声すらまともに取り上げてこなかったのではないかと。

「加害者」側とされる方たちにも、どう声をかけていいのか。
彼女らのしたことは、個人の責任が皆無とは思わないにせよ、それでも「伝統」のうちにあった。狭く、カルト化しやすい環境での学習と再現の結果でもあろう。
彼女らを動かす言葉は、私にはない。

つまり、私ができたことは何もないであろう。という結論しかないのですが、なにもしようとしなかった自分への免責を願っているのかもしれません。

亡くなった宙組娘役さんには哀悼の気持ちを。
そして宝塚歌劇団内部の改革が進んでいると信じて、再び傷つく人が出ないように、祈るのみです。

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