『ピガール狂騒曲』感想・4

2020-11-02月組公演感想

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・弁護士ボリス役のおだちん。
この人が今回一番美味しかった、笑いをかっさらってた。

ちなつウィリーに命じられ、さくさくガブリエルを監視するために女装するんだけど、濃すぎる化粧、鋭すぎる目つきと相まってすごいことに。
いるだけでおかしい。
カンカンを踊らせればこれまたハチャメチャでおかしい。

おだちんボリスをつい見てしまうから、他のメンバーの見せ場でもあるカンカンをきちんと見れない……。
複数回観ないとダメなやつだ。

この芝居、いろんな人がいろんな小芝居やってるから目が足りないのよねぇ。
退屈するヒマがなくて嬉しい悲鳴だ。

でもおだちんが場をかっさらいすぎて、本筋であるはずのたまさくのダンスを見逃してしまったところがある。
いいんだか悪いんだか。
カンカンのしっちゃかめっちゃかぶりが面白すぎるけれど、芝居の全体的なバランスとしてはもう少し抑えてもいいかもなぁ。

・この公演から娘2は天紫になったのかな?という扱いでした。(というかくらげちゃんとかがワンサに近い……踊り子として良いポジにはいたんだけど)
表情のつけ方とか上手くなったような。
今までより可愛かった。
ミスタンゲットは盗み聞きする場面もけっこう長いし、おいしいよね。

しかしくらげちゃんと天紫ってキャラがかぶるわ……。
(ゆいちゃんと蘭世もかぶってると思う。別にいいけど)

・いい加減かと思えば変なこだわりを見せる振付家・ミシェルにるうちゃん。
振付家はオネエな雰囲気になるのはなんでだ。

「フォーメーションが命!」で倒れたあましミスタンゲットの代わりにド素人のおだちん・ボリスを出すという破天荒ぶりはもちろん矛盾した考えではあるのだけれど、そういうつじつまの合わない考え方する人っているよなぁ……と妙に納得してしまった。
感性で生きている人ってそんなもんだろう。

るうちゃんの変さ加減が「だって、そういう人だもの」と説得力を生んでいた。

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