『ミケランジェロ』を見たんだ

2020-12-30花組公演感想,花組

『ミケランジェロ -神になろうとした男-』をオンデマで見ました。
2001年の花組宝塚大劇場公演なので約20年前の作品ですね。

主演はタモさん。サヨナラ公演だったらしい。
私は当時まだヅカファンではなかったので、「まゆさん(蘭寿さん)がぺちゃんこになった作品」くらいの知識しかなく、ぶっちゃけトンチキを期待して見ましたよ……。

・作りはいかにも昔の宝塚っぽい感じ。
プロローグが壮大で、場面転換で派手に音楽が鳴り、説明台詞が多め。
演出は谷センセイ。

そういや谷センセイは「皆殺しの谷」とともに「プロローグがクライマックス」とも言われていたな……。

「昔やなぁ」と思いつつ、嫌いではないです。
谷作品は古臭いわりになぜか神経を逆なでしてはこないので。

白い娘役の群舞や、赤いドレスの女たちもきれい。

・でも「なぜ!?」はいっぱいですよ。

なぜタモさんにミケランジェロをやらせようと思ったのか。
なぜこれを退団公演にあてたのか。

なぜ……。

ミケランジェロさん、暗いぜ。

・メンバーが懐かしい。
私が宝塚歌劇を観始めたころのジェンヌさんがたくさん。
オサ、あさこ、まゆさん、じゅりぴょん、まーちゃん、かなみん。
現役ではハッチさん、さおたさんも出てます。

・この作品に限らないけど、歌のレベルの幅すごいなぁ。
じゅりぴょん、オサさんが歌うと引き込まれる。
ヒロインのみろりちゃんも素敵。美人だし。

・若いまゆさん(ニッコロ)が死んでから爽やかな笑顔で踊りはじめてびっくりした。
ほんと明るいなまゆさん。
ダンスのキレがものすごくまゆさん。

・チャーリー・ジュリアーノさんが死ぬ意味とは。(谷センセイの趣味以外で)

最初からヒロインのお姉さんは亡くなってるし、ヒロインも最後に……。
うん、よく死んだな。谷だからな。

で、なんでこれを退団作品にしたんだ。

「人は愛を残して去ってゆくんだ。残されたものに深い愛を。
私もあふれるばかりの愛を貰った。
私も別れを告げるときは愛を残そう。燃え尽きぬほどの愛を、この世に。」

♪愛一つ胸に抱きすべてに別れを告げて
残す言葉はルルルルルル
残す想いはラララララララララ

――このへんがいかにも退団作品ですな。

・「♪惑わされるな」とか、「ピエタが見たかったんだよ」のセリフはじゅりぴょんによる新公園加のモノマネで覚えてるので「これがあのネタの元か!」と。
(なんかスカステの園加ゲストの番組で見た記憶)

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