月組版『赤と黒』感想・3

2020-12-30月組公演感想,月組

月組御園座公演『赤と黒』初日の感想の続き。

この公演で色っぽかった人、3人。

・れいこちゃんはフーケとコラゾフの2役。

フーケはいい奴。
いい奴すぎて、なんでジュリアンなんかとつきあっているのかと……。
(ジュリアンが苦手なもんで)
面倒見いいよなぁ。

「ジュリアンなんか」と私は思うけれど、きっとジュリアンの持ってる可愛げや、潔癖なまでの清廉さや真面目さに惹かれたのだろうな、とも思う。

コラゾフ公爵はいろいろとスペック高すぎる。
ロシア出身の超美形、高位の貴族、遊び慣れていながら性格もよさげ。

さすが「15の年から恋の修行をしている」だけあるわ。
恋愛指南もいやみなく、「なるほど~」と納得してしまう。
台詞の語尾一つ一つに色っぽさが出てた。

色気があり余っていて目の保養でした。

何十種類とある手紙のサンプルはすごいよね。つい現代人視点でネタか?とツッコミを入れたくもなるけど。

・はーちゃんのデルヴィール夫人も色っぽかったぁぁぁ。なんていい女役さんになったのだ。

突如現れた若く美しいジュリアンに受かれるレナール夫人をからかうところは、娘時代から気心が知れていたんだなと感じる仲の良さが感じられた。
スカートの中の靴下は、靴は……と想像するのはエロティシズムがあふれる。

それでいて、ジュリアンがレナール夫人に手出ししようとしはじめるや彼女を守ろうとする。
素敵~!!

ジュリアンがあんなことになってしまってレナール夫人も辛かっただろうけれど(すぐに亡くなってしまうらしいし)、きっとデルヴィール夫人がいろいろと心の支えになってくれたと思っている。ああ百合。

・大きな役じゃないけど、ゆいかれんちゃんのフェルヴァック元帥夫人も色っぽくてきれいでした。
役どころとしてはマチルドを落とすための当て馬なんだけど、滴るような色気にとてつもない美貌で……。
「そりゃジュリアンがこっちに行ったら焦るわな!!」という納得の人選。

ゆいちゃん自体が色気のかたまりのような娘役さんだからなぁ。
ジュリアンとこそこそと話をするところも色っぽくて色っぽくて……。

見せ場があれだけじゃもったいない!

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