姉からのメール・139

姉からのメール

花組 A Fairy Tale 青い薔薇の精 感想4

・ちょっと前に、罰とは?な話をしたけど、それについて考えてみた。霧の中にしか住めず定住不可、バラを咲かせられない、愛する地が不毛の地に…とかいろいろあるけど、最大の罰は「青いバラ」の忌わしさというか、「自分達が自然な状態でないこと」なのかもしれないなーとぼんやり思った。青くなったのは罰っていうか、罪悪感の結果らしいけど

・もともと青ではないもの、青であることがありえないものが青だった時の触れられない感じ(例えば、にんじんがブルーだったら食べたくないし、土がブルーだったらそこは踏み込みたくない)。
自然には発生しないものがそこにあることを嫌い警戒心を抱いてしまう心理は人間にもあって、遺伝子組み換え食品とか未だになんとなく避けられてる。一部ワクチンとかもそうかな?ましてや、より自然な状態を好む、自然そのものを司る精霊にとって、自分達が自然でない状態というのは、耐えられない状況なのかものなのかもしれないなーと思った

・仲間の妖精も少し染まっているのは、エリュを止められなかった悲しみの心が作用?

・糸ちゃんの男の子役、これまで三人(マイヒーロー、ポーの一族、これ)見たけど(「おっ母!」もやってたけど女の子なのでノーカン)どの子もうまいよねぇ、それぞれ個性があって。歌も上手で個性的な声で私はとても好きなので、またソロ聞けたら嬉しいなー(o^^o)、ショーとかで

・駅でみんなが「Time is changing…」と歌うところのたつきみお葉巻似いすぎて完全にマフィア

・庭が蘇るくだりは、実は水生植物に寄生している細菌か何かの作用ではないかとうっすら思っている。ちょっと前に発見されたPET分解菌的なやつ(ちょっと前って言っても年単位です、月日が過ぎるの早!)

・森の木のセット、絵本に出てきそうなファンタジーな木に、本物の木の枯れ枝?みたいなのがくっついていて、立体感があるのに絵本っぽい。とても良い

・最後のパーティの場面、スポットが当たるまではスーッと存在感なく人間たちの間をスルスルと進むエリュ。周りの演者の「見えてない」演技もさることながら、人の間を縫って歩く様子がまるで人体を通り抜けているみたいな雰囲気ですごかった。ぶつかることを全く想定していないような動きというか。子供には反応してたのが微笑ましかった(あれ?反応してたのは他の妖精かもしれん。どうだっけ)

・シャーロットの、エリュの声を聞いてからの反応がもう鳥肌モノ

・歳をとっちゃったでしょう?のところ、そこは気になるよね、女性だしね。しかもエリュ歳とってないし、余計ね〜(*´-`)。可愛い女心

・ラストの薔薇のセットも一面真っ白ですごく綺麗だったなー

・光の女王のえみちゃんがめっちゃ眩しかった…少し背が高めで、なおかつ大人っぽいから威厳のある女王様、ピッタリだった!!目に焼き付けました…!!

・シャーロットが絵本を描いたのは、思い出を自分の中で消化する、みたいなイメージだったけど、違うな、きっとただもうエリュを好きで描きたかったんだなーと思った。辛いことの多かった人生、でも絵本を描いている時だけはエリュが鮮明に蘇って、心の中が楽しかった思い出のみで隙間なく埋め尽くされて、ただただ幸せに浸れた。シャーロットの、苦しみ悲しみに溺れそうな人生の、「息つぎ」のような大切な時間だったのかもしれない

・思い出すのが嬉しい存在が心の中にある。ただただ綺麗で楽しい思い出がある。何気ない時に昔のそういう思い出がふと蘇って、あれっ?なんで今これを思い出したんだろう?全然関係ないのに…(・・?)ってなる時ない?私はたまーにある。それって実は、「長い人生を泳ぎきるための息つぎ」をしているのかもしれないなーと今回この劇を見て思った。とても美しくて素敵なお話でした(*´ー`*)

おわり

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