『追憶のバルセロナ』感想・1

宙組

宙組全国ツアー公演『追憶のバルセロナ』の梅芸初日を観てきました。
初演雪組ぶんまひのは観たことがないので、いちおうはこれが初見。

いちおうというのは、これの簡略版を観ているからです。
文化祭で上演された『黒い風の物語』。101期と105期でやってました。(ほかの学年でもやってるかは知らない)
『追憶~』にはダンスシーンや歌などふんだんにありますが、それをなくした感じのが『黒い風~』です。
だからストーリーほぼ一緒。

当たり前なんだろうけど、この一緒さ加減にびっくりしましたよ。長い話を短くすることって可能なんだなぁ、1本物の新公を場面カットで失敗してる若手演出家いるけどなんなんだろうってもね。
ただ、『黒い風~』は短縮するにあたって物語を二重構造にしたり、語り部ポジを新たに作ったりしてるので、同じ基準では語れないんですけどね。

1時間35分の尺があるだけ、ロマの娘役さんたちもちゃんと書き込まれてる。ららちゃんの役(アンジェリカ)、いい役だなぁ。
「肌もきれいになる」というセリフには、ひぃ!と思いました(笑)。
行為を直接言わないのがいいよね。スミレコードというよりは、ハリーの匂わせ。

あーちゃんのミゲル、ロマの長の重みや渋みがさすが。
あーちゃんとみねりちゃん(ロザリンド)がロマチームでは一緒に歌うことが多くて、さらにその歌でららちゃんが踊っててすごく贅沢でした。

ロマのなかで中心格になるのはずんちゃんロベルト。
黒っぽくてかっこいい!
舞台のはじまりもずんちゃんを中心とした椅子を使ったダンスシーンでぞくぞくしました。

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宙組

Posted by hanazononiyukigamau