宙組版『オーシャンズ11』感想・3

2021-02-13宙組公演感想,宙組

『オーシャンズ11』も『CASANOVA』みたいに気楽に観られる作品。
オーシャンズは犯罪集団だし、ベネディクトが極悪人にも思えないからツッコミを入れたくはなるけど、ほんとに気楽。
(あと、エコエコ言ってるのは苦笑いしたくなるけど)
出てくるのがきれいでかっこよくて可愛い人たちばっかりだしね。

IMG_20190505_125034

・真風のダニーは見た目が完璧。
あああああかっこいい。
宝塚的にはこれで「勝った」も同然だ。

立ってるだけで「男」で、色気があって、少々うさんくさくもある。
全然反省してないだろ!凝りてないだろ!!な雰囲気が最高である。人間としてはいかがなものかと思うが、まぁそういう作品だから……。

フィナーレのスローテンポな歌(英語詞)はとってもひらがな歌唱で、「ああ真風やなぁ」としか言いようがなかったです。
ほんと味わい深い歌であった。

・ヒロイン・テスのまどかはビジュアルや雰囲気的にはあんまり「テス」って感じじゃない。
まどかは出来る娘役だと思うけど、ビジュアルや雰囲気云々で埋められることとどうにもならないことってあるからなぁ……。
芸能界をのし上がっていくようにも、大物に愛されるようにもいまいち見えない。まるっきりダメってほどでもないんだけど。

という雰囲気的な部分ではしっくりこないんですが、2幕初めの夢の中でのダンスはすごく好きです。
手足ながい!
四肢をのびやかに使ったダンスで、「まどかってダンサー娘役だったんだ!」と再確認。
歌も芝居もできるから「ダンサー」というくくりにわざわざ入れられないだけで、すごくいいダンスをする娘役なんだよね。

それと2幕終わりの客席登場のときに目の前を通ってくれたのですが、細い!!
めちゃくちゃ細い!!!!

背中とかスッとしててさ、腰も細くてさ、これが舞台に立つと「細い」枠に入れられないんだからタカラヅカって怖い……。
間近で見るまどかはめちゃくちゃにスタイルが良かったです。

0