発掘のコツ

雑誌・書籍

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わたくしもそれなりにトシなので上手な老い支度をしなくては……という気持ちで(嘘)『上手な老い方 草緑の巻』という本を借りてみました。
宝塚の亡き演出家・内海重典先生のインタビューが出ているのです。

ドライアイスの霧、紗幕は内海先生のアイデアだったのか。
スタンドマイクしか使われなかった時代にコード付きのマイクで歩きながら歌わせたのも内海先生が最初。
当時の批評で「コードが目障りだ」と書かれたそうですが……「なんでこれ!?」と思われるアイデアも、時代が下れば当たり前になるものなのかもね。

スターを発掘する名人と呼ばれた(らしい。私は当時のことは知らないのですが)内海先生に、コツをインタビューしてます。

カンだけです。それと人と変わってるところを見つけてやること。成功するしないはあとは本人自身の努力にかかってる。ある時、初舞台生で歌のうまい子がいたのでラインダンスをさせずに歌で抜擢したら、稽古場でタバコは喫うわ、もうなってない。結局大成はせんかった。これなんか、悪い例です。
あくまで本人次第です。この子タップがうまいなあと思ったら、足から血がにじむまで練習している、そんな稽古ぶりに根性があると、抜擢するのです。人を引きつけるものがないと。

スターらしさがあって実力があっても、大成するかは本人次第。
努力が大切なのね。

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