『夢現無双』感想・３
ほぼほぼ文句しか言ってない月組大劇場公演『夢現無双 -吉川英治原作「宮本武蔵」より-』の感想の続き。
・ありちゃんの吉岡清十郎がかっこいい。
明るいようでいて実は暗いよねこの人……とかねがねありちゃんに対して思っているのだが、その暗い影の部分がうまく役に生きてる。
表に出ている明るさと、内側にある翳りがありちゃんの魅力である。
朱実への愛想尽かしもよかった。
・以前から思っていたが、センター付近の月娘はビジュアル的に弱い。
あと、いい役をもらう上級生娘役が、色気や美貌に欠けることもしばしば。
……さち花はいい役者ですよ。
でもあの役（お甲）はキツイ。
ついでに娘が叶羽さんっていうのもなんか……だいぶ化粧上手くなったけどさ……。
「美人ポジ」「可愛いポジ」な役でなければ、どちらもいい娘役だと思うんだけどね。
・美人ポジではもう一人、くらげちゃん。京の遊女、吉野太夫だ。
太夫ってんだからそりゃすごい美女でなくちゃ困る。
しかも品も才覚も持ち合わせている、完璧な美女。
こちらはちゃんと応えてた。
ショーに出られないのは残念だったけど、芝居がいい役でよかったよ。
・たまちゃんの武蔵より、子供時代の武蔵のほうが殺気があるように感じた。
誰かわからずに観てたが、香咲さんか！
香咲さん、好きだわー。
これまでも大役をもらってる記憶はないのに、ちょくちょく彼女の演技にはつかまれる。
・芝居上、さしたる意味はない役だ（と思う）けど、出雲阿国のはーちゃんのパッとした明るさは素敵。
華やかにショーアップされた場面で目に楽しかった。
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