『CASANOVA』感想・4

花組

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・『CASANOVA』は1本物作品なので、終わりにミニショーがつきます。
カサノヴァとベアトリーチェが出かけるカーニヴァルがそのままロケットに。芝居の流れで、すっとフィナーレに入っていきます。

・ロケットのあとは仙名ちゃんとかれーちゃんのデュエット。

上手と下手に分かれて登場し、「愛の迷宮」のアレンジを歌い踊る。
トップ娘役と男役2番手、しかもトップ娘役のほうが上級生というタカラヅカでは珍しい組み合わせ。
どちらも生え抜きで、予科本科の関係でもあるからか、まるで姉弟のようであった。

強くて包容力のあるお姉ちゃんと、やんちゃな弟。
弟は自由に遊べて楽しそう。

かれーちゃんが手を差し出して、仙名ちゃんがツンと焦らして最後には手をつないでハケる……みたいなのが基本のパターンなのかな?

でも日によっては別の仕掛け方をしてくることも。
仙名ちゃんがかれーちゃんのこめかみをツンとつついてる回もあった。

別のときは、かれーちゃんが最後に横様に額をぶつけにいってた。けっこうな勢いで。
仙名ちゃんが「いたっ」みたいな顔してたら、かれーちゃんも「こっちも痛かった(笑)」みたいな顔をしていた。

・みりゆきのデュエットダンスは幸福感があふれ出るもの。
2人のダンスの技量もさることながら、息が合っていると感じられる。

銀橋に出てきて、仙名ちゃんの横顔が客席に見えるかたちでフィニッシュするのに感激した。

ときどき(というか、むしろ頻繁に)娘役は完全後ろ向きで終わる公演もある。
決めポーズで客席に顔を見せるのは男役だけ。
――娘役が軽視されてるみたいで腹立たしく感じていた。

仙名ちゃんの最後を美しく見送れるようにと、これも餞別なのだろうか。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau