105期生文化祭をみたんだ・5

文化祭,音楽学校

●演劇B組の感想。

「カーニバル!」とジプシーの娘役が声を上げ、次々にジプシー仲間たちが「寄ってらっしゃい見てらっしゃい」「観なきゃ損だよ」と次々に客寄せするところから芝居が始まる。

この「カーニバル!」の第一声も、続くジプシーたちのセリフもB組は聞きやすかった。
脇役の力が芝居全体を底上げする。

役名も演じている人の名前もわからないけど、オレンジ色の衣装の男役さん(ジプシーの中では、ロベルトの次に大きい役)のセリフも耳を引いた。

・主演は宙組のあられちゃんの妹さんらしい。すっきりしてとてもきれいな男役さん。
インパクトは強くないが、ちゃんとした貴族の若者に見えた。

・ヒロイン・イサベルは105期のナンバー1美女だと思う。大人っぽい美貌で、どちらかというと娘役2番手のセシリアを演じてほしいようなお顔。
セシリアは運命に翻弄される貴族の令嬢の役だから、クラシカルな美貌の娘役にこそふさわしい役なのだ。(101期では星蘭さんがやっていて、それはそれは説得力があったのだ)

セシリアちゃんより美人なイサベルって芝居のバランス崩れるじゃん……と言いたくなるような美しさだった。(セシリアちゃんはセシリアちゃんでそれなりに可愛かったんだけどさ)

さて、B組イサベルさんの演技はというと、かなり上手い。
ちゃんとマサツカ作品のヒロインができる。
間の取り方が上手いんだわ。

フランシスコが目を覚ましたときの「よかったねぇ、パーになってなくて」ってセリフ、あれかなりハードル高いと思うんだけど、彼女はちゃんと言えてた。
笑わせようとかボケようとか、そういう感じが前面に出るとどうしてもイヤな感じになったり、わざとらしくて違和感を覚えたりしてしまうのね。

それと、面白かったのは演じ方。
フランシスコに「私、ついてくから!」と言うところ。
A組イサベルは怒ってたのに、B組イサベルはフランシスコを説得してた。
きちんと大人で、ものの考え方がしっかりしてる女の子だった。

珍しい役作りだと思うんだけど、ちゃんと役としての説得力はあったんだよ。

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