『BLUFF』を見たんだ・2

今回、月組は全ツ(琥珀色~)と芸術劇場/バウで2チームに分かれており、どちらもヒロインの名前がシャロンなんですね。だからどうだってわけでもないですが。

宝塚の娘役は美しく可憐なもので、現実世界にはあり得ない可愛らしさを技術で習得します。
女性が演じる男役をより男性らしく見せるために、娘役は生得的な要素での女性そのままではあってはならない。舞台を成立させるために、「娘役」という特殊な生き物になる。

ただ、この「可愛さ」「可憐さ」にも向き不向きがあって、歌やダンスと同様に生来の要素もあるのだと思う。ヒロインらしさという方向であれば特に。

さて、バウ『BLUFF』のヒロイン・シャロンはまのんちゃん。

めちゃくちゃ可愛い。

あらゆる衣装を着こなして、弟の心配をしたり、メンデスを誘惑したり、ドノヴァンにけなげな愛を見せたりのどれもが可愛い。
なにを喋っても可愛い。コミュ障感を見せても弾けてもなにしても可愛い。
登場時の変なぐるぐる眼鏡をかけていてすら可愛い。

この可愛さはすごいぞ。
演技力など技術的なものもあるだろうけど、顔やスタイルや声そのものに由来するところも大きいはずだ。
変な眼鏡をかけてても可愛いのには、『アリスの恋人』ドードー役で可愛すぎてなにごとかと思った元雪娘役トップのゆうみちゃんを思いだした。

しかも可愛いだけじゃなくて上手い。
芝居はもちろん、歌もダンスもきっちりこなす。
なにこのバランスの良すぎる娘役ちゃんは……。

これだけできると小姑目線で「可愛げがない」とか言われそうなものなのに、なによりも「可愛い」が出るのがすごい。びびるわ。

おだちんとの掛け合いのテンポもいいし、デュエットの声の重なりもよかった。
おだまのんの並びが良すぎる。サイズ感もいいし。
ザ・女の子なまのんちゃんが隣にいるとおだちんの男ぶりが上がるのもいいところ。

お願いだからどこかの組に行かずに、このままおだまのんで組んでくれないかなぁ。

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